第55回大会を制したのは、吉本興業所属のお笑いコンビ例えば炎(タキノルイ・田上)です。
2026年3月20日、NHK大阪放送局で行われた本選には、一次予選にエントリーした122組から選ばれた8組が出場。4組ずつA・Bブロックに分かれ、各ブロックの勝者が最終決戦に進みました。
例えば炎はBブロックで7人の審査員から6票を獲得。決勝ではAブロックを勝ち抜いた豪快キャプテンと対戦し、5対2で勝利しました。コンビ結成以来初めての大きなタイトル獲得となりました。
例えば炎が評価された理由例えば炎は、タキノルイと田上によるコンビです。2020年4月に結成され、2人ともNSC大阪校43期出身。大阪のよしもと漫才劇場を拠点に活動してきました。
今回の大会では、上京を目指す田上をタキノが止める漫才や、決勝で披露した健康診断を題材にしたネタなどが注目を集めました。
特に評価されたのは、独特の言葉選びと2人の掛け合いです。
審査員のハイヒール・リンゴは、例えば炎の漫才について「ウケてもいいし、ウケなくてもいい」という独自の空気感を評価。フットボールアワーの岩尾望も、ネタの印象が強く残ったコンビとして名前を挙げました。
優勝後、タキノは初優勝への驚きと喜びを語り、田上も決勝で憧れの先輩と戦えたことへの感慨を明かしています。
また、2人は過去のM-1グランプリでも2年連続で準決勝に進出。今回のNHK上方漫才コンテスト優勝は、劇場で積み上げてきた実力を広く示す実績になりました。
【出場者一覧】本選8組の結果と豪快キャプテンの決勝進出を整理

第55回大会の見どころは、優勝した例えば炎だけではありません。
豪快キャプテン、ジョックロック、侍スライス、ライムギなど、関西のお笑いシーンで存在感を高めている若手が顔をそろえました。
NHK大阪放送局が発表したブロック分けと、各種報道による本選結果を整理すると、次のようになります。
Aブロックの出場者4組による第1ラウンド
- ライムギ(なつみ・れんぺい)
- 豪快キャプテン(べーやん・山下ギャンブルゴリラ)
- もも(まもる。・せめる。)
- シカノシンプ(北川・ゆのき)
Aブロックでは、豪快キャプテンとライムギが最初の投票で3対3の同点となりました。
決着は決選投票に持ち越され、ハイヒール・リンゴが豪快キャプテンに票を投じたことで、豪快キャプテンの決勝進出が決まりました。
Bブロックの出場者4組による第1ラウンド
- ジョックロック(福本ユウショウ・ゆうじろー)
- 侍スライス(加藤・門田)
- 例えば炎(タキノルイ・田上)
- タレンチ(芝田大輝・コバタユウ)
Bブロックでは、例えば炎が審査員7人中6票を獲得。安定した支持を集めて決勝に進みました。
本選8組の関係・結果一覧出場者の構成はNHK大阪放送局の発表・報道を参照。優勝・準優勝以外の6組について、確定順位が公表されたものとして扱うことはできません。
特に注目したいのは、本選8組のうち7組が初出場だったことです。2回目の出場となったのは、もものみでした。
豪快キャプテンは初出場ながら決勝に進出し、優勝候補の一角として存在感を示しました。例えば炎との決勝は、若手同士の新鮮な対決であると同時に、劇場で交流を重ねてきた先輩・後輩の対決という側面もありました。
【出場資格・審査方法】結成10年以内の芸人が挑む登竜門
NHK上方漫才コンテストは、1971年にスタートした歴史ある若手向け演芸コンテストです。
タイトルには「漫才」とありますが、実際には漫才だけを対象とする大会ではありません。コントやピン芸なども含め、幅広いジャンルの芸人に出場機会が設けられています。
出場資格は結成10年以内主な出場条件は次のとおりです。
- 関西を拠点に活動している芸人
- コンビ・グループなどの結成から10年以内
- プロの芸人を対象とする
- 漫才・コント・ピン芸など、芸のジャンルは限定しない
重要なのは、芸人個人の芸歴だけではなく、コンビやグループの結成年数が基準になる点です。
また、コンビのメンバーがそれぞれ異なる経歴を持っていても、グループとしての活動年数が出場資格の判断に関係します。
2026年大会の予選から決勝まで2026年大会では、122組が一次予選にエントリーしました。
その後、17組が最終予選に進み、そこから選ばれた8組が本選に出場しています。
大会の基本的な進行は以下のとおりです。
一次予選
122組がエントリーし、本選進出を目指す。
最終予選
一次予選を通過した17組から、本選出場8組を選出。
A・Bブロック
それぞれ4組がネタを披露。審査員7人の投票で各ブロックの代表を決める。
決勝
A・Bブロックを勝ち抜いた2組が再びネタを披露し、優勝者を決定。
ネタ時間は1組4分以内。限られた時間の中で、つかみから展開、オチまでを組み立てる必要があります。
2026年の審査員と司会者審査員は、漫才師、芸人、俳優など異なる立場の7人で構成されました。
審査員
- 浅越ゴエ(ザ・プラン9)
- 岩尾望(フットボールアワー)
- 奥田修二(ガクテンソク)
- 久保田かずのぶ(とろサーモン)
- 内藤剛志
- ハイヒール・リンゴ
- 松嶋尚美
司会者
- 川島明(麒麟)
- 松田好花(元日向坂46)
川島明は2004年の第34回大会で優秀賞を受賞した経験があります。出場者側として大会を経験した人物が司会を担当した点も興味深いところです。
松田好花は前回大会で司会を務めた佐々木久美からバトンを引き継ぐ形で出演しました。
【歴代優勝者一覧】銀シャリ・かまいたち・和牛・フースーヤも受賞
NHK上方漫才コンテストが若手芸人の登竜門と呼ばれる理由の一つは、歴代の受賞者に現在も第一線で活躍する芸人が多いことです。
1971年に始まった大会は、上方演芸の若手を発掘してきました。
特に2010年の第40回大会以降は、優勝者が明確に記録されるトーナメント形式となり、現在につながる大会の姿が定着しています。
2010年以降の歴代優勝者- 2010年・第40回: 銀シャリ
- 2011年・第41回: スーパーマラドーナ
- 2012年・第42回: かまいたち
- 2013年・第43回: ウーマンラッシュアワー
- 2014年・第44回: 和牛
- 2015年・第45回: アキナ
- 2016年・第46回: ミキ
- 2017年・第47回: ゆりやんレトリィバァ
- 2018年・第48回: アインシュタイン
- 2019年・第49回: さや香
- 2020年・第50回: ネイビーズアフロ
- 2021年・第51回: ビスケットブラザーズ
- 2022年・第52回: 天才ピアニスト
- 2023年・第53回: スナフキンズ
- 2024年・第54回: フースーヤ
- 2026年・第55回: 例えば炎
この歴代一覧から分かるのは、優勝者の芸風が一つに限定されていないことです。
例えば、銀シャリや和牛、かまいたちなどは漫才を中心に活躍してきました。一方、ゆりやんレトリィバァはピン芸人であり、ビスケットブラザーズやスナフキンズなどはコントでも知られています。
つまり、この大会は名前に「漫才」と付いていても、若手の演芸全般を評価する側面を持っています。
また、2023年のスナフキンズ、2024年のフースーヤ、2026年の例えば炎と、若い世代の芸人が続けて王者になっています。
なお、2025年は大会の開催がなく、第54回から第55回まで年度が一つ空いています。2025年の優勝者を探しても該当する王者がいないのはそのためです。
【放送日・NHK ONE】見逃し配信は現在も視聴できる?
第55回NHK上方漫才コンテストは、2026年3月20日(金・祝)にNHK総合テレビの関西地方向け番組として放送されました。
第55回NHK上方漫才コンテスト 放送情報
放送日
2026年3月20日(金・祝)
放送時間
19:30~20:48
放送局
NHK総合・関西地方
会場
NHK大阪放送局
配信サービス
NHK ONE
司会
川島明・松田好花
放送当時、NHK ONEで本選の見逃し配信が案内されました。
ただし、NHK ONEの通常の見逃し配信は、総合テレビ・Eテレの対象番組について放送後7日間です。
そのため、2026年11月4日現在、3月20日の本放送に対応する通常の見逃し配信期間は終了しています。過去の配信案内と現在の視聴可能状況は区別する必要があります。
NHK ONEとNHKプラスは何が違う?2026年10月1日から、NHKの公式サービスはNHKプラスからNHK ONEへ名称が変更されました。
現在の主な特徴は次のとおりです。
- 総合テレビ・Eテレの同時配信
- 放送後7日間の見逃し配信
- ニュース、ドラマ、ドキュメンタリー、教育番組などの視聴
- スマートフォン、タブレット、パソコン、テレビで利用可能
- NHK受信契約がある場合、別途の契約や追加負担なしで利用可能
ただし、NHK ONEは日本国内向けのサービスで、海外からは利用できません。
また、NHK ONEに名称が変わったからといって、過去の番組がすべて無期限で見られるようになったわけではありません。第55回の本選を今から探す場合は、通常の見逃し配信期間が終了している点に注意が必要です。
【プロの結論】例えば炎の優勝が示した上方演芸の新しい可能性
今回の大会で注目したいのは、単に例えば炎が優勝したという結果だけではありません。
評価されたのは、2人の個性を生かした独自の漫才スタイルでした。
一般的な賞レースでは、分かりやすいボケや大きな笑い、テンポのよさなどが注目されがちです。しかし、今回の例えば炎については、審査員から独特の世界観や、見ているうちに引き込まれる掛け合いが評価されました。
1. 笑いの量だけでは測れない個性ハイヒール・リンゴの評価に象徴されるように、例えば炎の漫才には独自の空気感があります。
観客を一気に爆笑させる瞬間だけでなく、次に何を言うのかを見守りたくなるような間合いも魅力です。
テレビで短時間に個性を伝える必要がある賞レースでは、こうした独自性が強い武器になります。
2. 劇場で鍛えた経験がテレビの舞台につながったFANY Magazineの優勝後の取材では、タキノが劇場での出番を重ねることによって実力がついてきたと振り返っています。
劇場は、観客の反応を直接受けながらネタを磨ける場所です。
テレビの賞レースでは、普段の劇場とは異なる緊張感や客層への対応も求められます。そこで普段どおりの個性を発揮できたことは、今回の優勝を考えるうえで要点です。
3. 豪快キャプテンとの決勝には先輩・後輩の物語もあった田上によると、豪快キャプテンは、例えば炎が芸歴2年目だった頃から約2年間、毎月のライブにゲスト出演してくれた先輩コンビです。
その相手と大会の決勝で戦い、勝利を手にしたことには特別な意味がありました。
単なる勝敗ではなく、劇場での交流や経験が賞レースの舞台で交差した瞬間だったのです。
大会を評価するときの判断基準は、優勝者だけを見ることではありません。
- 優勝コンビの独自性
- ブロックを勝ち抜いた際の審査員の評価
- 劇場で培った実力とテレビでの表現力
- 過去の大会から続く若手芸人の成長
これらを合わせて見ることで、NHK上方漫才コンテストの価値がより明確になります。
【よくある質問】NHK上方漫才コンテストに関するFAQ
Q1:NHK上方漫才コンテスト2026の優勝者は誰ですか?
A1:例えば炎(タキノルイ・田上)です。2026年3月20日の第55回大会で、豪快キャプテンを決勝で5対2で破り、初優勝しました。
Q2:第55回NHK上方漫才コンテストの出場者は誰ですか?
A2:ライムギ、豪快キャプテン、もも、シカノシンプ、ジョックロック、侍スライス、例えば炎、タレンチの8組です。
Q3:NHK上方漫才コンテストの出場資格は何ですか?
A3:基本的に関西を拠点に活動する結成10年以内のプロ芸人が対象です。漫才だけでなく、コントやピン芸も対象になります。
Q4:審査方法はどのようになっていますか?
A4:審査員7人がA・B各ブロックの出場者を評価し、それぞれの代表を決めます。その後、2組が決勝で再びネタを披露し、最終投票で優勝者を決定します。
Q5:歴代優勝者にはどんな芸人がいますか?
A5:銀シャリ、かまいたち、和牛、ミキ、ゆりやんレトリィバァ、さや香、天才ピアニスト、フースーヤなどがいます。2026年の第55回大会では、例えば炎が新たな王者になりました。
Q6:NHK ONEで2026年大会を見逃し視聴できますか?
A6:放送当時はNHK ONEで配信されましたが、通常の見逃し配信期間は放送後7日間です。2026年11月4日現在、3月20日の本放送分は通常の見逃し配信期間を過ぎています。
Q7:NHK上方漫才コンテストは2025年にも開催されましたか?
A7:2025年は開催されていません。そのため、2024年の第54回大会の次が2026年の第55回大会となっています。
2026年3月20日に開催された第55回NHK上方漫才コンテストは、例えば炎の優勝で幕を閉じました。
豪快キャプテンがAブロックを接戦で勝ち上がり、決勝で例えば炎と対決。最後は5対2という結果で、初出場の例えば炎がタイトルを手にしました。
今回の大会で押さえておきたい要点は次のとおりです。
- 優勝はタキノルイと田上のコンビ・例えば炎
- 決勝の相手は豪快キャプテン
- 本選にはライムギ、ジョックロック、侍スライスなど8組が出場
- 出場資格は結成10年以内の若手芸人が基本
- 審査員7人によるブロック審査と最終決戦で優勝を決定
- NHK ONEの通常の見逃し配信期間は放送後7日間
銀シャリ、かまいたち、和牛、フースーヤなど、数々の人気芸人が歴代王者に名を連ねるNHK上方漫才コンテスト。今回の優勝をきっかけに、例えば炎がさらに大きな舞台でどのような漫才を見せるのか、そして豪快キャプテンをはじめとする出場者たちが今後どのように活躍するのかにも注目が集まります。
上方演芸の次世代を担う芸人を知るうえで、第55回大会は記憶に残る一戦となりました。