2026年の上方漫才大賞は、4月7日に開催された第61回で、ザ・ぼんちが45年ぶり2度目の大賞を受賞した。奨励賞には金属バット、新人賞にはぐろうが選ばれ、ベテランから次世代を担う若手まで、それぞれの実力と歩みが評価される結果となった。
上方漫才大賞は、1966年にラジオ大阪が創設した漫才界屈指の歴史を持つ賞だ。1999年からは関西テレビ放送が共同主催に加わり、現在は両局が関西の漫才文化を伝える重要な舞台となっている。歴代の大賞受賞者には、横山やすし・西川きよし、オール阪神・巨人、ダウンタウン、中川家、千鳥、かまいたちなど、時代を代表するコンビが並ぶ。
この記事では、ラジオ大阪の公式受賞者一覧を基礎に、第1回から第61回までの大賞・奨励賞・新人賞を整理する。加えて、最多4回の大賞を獲得したオール阪神・巨人、ザ・ぼんちの復活受賞、金属バットとぐろうの2026年の快挙、上方漫才協会大賞との違いまで詳しく解説する。
【2026年最新】第61回上方漫才大賞の受賞結果はザ・ぼんち!

2026年4月7日に発表された第61回上方漫才大賞では、次の3組が各賞を獲得した。
| 賞 | 2026年受賞者 |
|---|---|
| 大賞 | ザ・ぼんち |
| 奨励賞 | 金属バット |
| 新人賞 | ぐろう |
主催するラジオ大阪と関西テレビの発表によると、当日は午後6時30分から午後9時まで生放送が行われた。奨励賞と新人賞は、それぞれ5組のノミネート芸人が漫才を披露し、観客審査によって受賞者が決定した。
大賞:ザ・ぼんちは45年ぶり2度目の栄冠今回の大賞で最も大きな話題となったのが、ザ・ぼんちの受賞だ。
ぼんちおさむと里見まさとの2人は1972年にコンビを結成。1979年の第14回で新人賞を受賞し、1981年の第16回では大賞に輝いている。
その後、1986年に一度解散したものの、2002年に再結成。今回の受賞は、再結成後初めての大賞となった。
1981年から2026年まで、実に45年。
長い芸歴を積み重ねた2人が、再び大賞の舞台に立ったことは、上方漫才大賞の歴史を象徴する出来事となった。
加えて、里見まさとは1998年に里見まさと・亀山房代として第33回の大賞も受賞している。コンビとしてのザ・ぼんちの2度目に加え、個人としては今回が3度目の大賞受賞に当たる。
奨励賞:金属バットが初受賞奨励賞には金属バットが選ばれた。
小林圭輔と友保隼平によるコンビで、2007年の結成以来、独自の漫才スタイルを築いてきた。
2026年は初めてのノミネートで、そのまま奨励賞を獲得。2025年の「THE SECOND」でザ・ぼんちと同じ大会の舞台を経験した2組が、翌年の上方漫才大賞で大賞と奨励賞をそれぞれ受賞したことも注目された。
新人賞:ぐろうが3年連続ノミネートから受賞新人賞は、家村涼太と高松巧によるぐろうが獲得した。
ぐろうは芸歴8年目で、今回が3年連続のノミネート。過去2回の挑戦を経て、ついに新人賞を手にした。
また、2026年の「第15回ytv漫才新人賞決定戦」でも優勝しており、複数の賞レースで結果を残している。
第61回の結果は、長年の経験を持つベテランと、独自の個性を持つ中堅、勢いのある若手が同時に評価された大会だった。
【1966年~2026年】上方漫才大賞歴代受賞者一覧を全61回で紹介
ここからは、上方漫才大賞の歴代受賞者を第1回から第61回まで整理する。
ラジオ大阪の公式受賞者一覧に掲載された記録を基準に、大賞・奨励賞・新人賞の3部門をまとめた。
| 回・開催年 | 大賞 | 奨励賞 | 新人賞 |
|---|---|---|---|
| 第61回・2026年 | ザ・ぼんち | 金属バット | ぐろう |
| 第60回・2025年 | 銀シャリ | ヘンダーソン | 豪快キャプテン |
| 第59回・2024年 | 笑い飯 | 見取り図 | 天才ピアニスト |
| 第58回・2023年 | プラス・マイナス | 吉田たち | カベポスター |
| 第57回・2022年 | ミルクボーイ | ミキ | ニッポンの社長 |
| 第56回・2021年 | かまいたち | プラス・マイナス | ネイビーズアフロ |
| 第55回・2020年 | シャンプーハット | 選考中止 | 選考中止 |
| 第54回・2019年 | 中川家 | かまいたち | ミキ |
| 第53回・2018年 | ダイアン | 和牛 | 祇園 |
| 第52回・2017年 | 海原やすよ・ともこ | スーパーマラドーナ | トット |
| 第51回・2016年 | オール阪神・巨人 | 銀シャリ | コマンダンテ |
| 第50回・2015年 | テンダラー | 学天即 | 吉田たち |
| 第49回・2014年 | 笑い飯 | ダイアン | 学天即 |
| 第48回・2013年 | 千鳥 | テンダラー | プリマ旦那 |
| 第47回・2012年 | 海原やすよ・ともこ | シャンプーハット | プラスマイナス |
| 第46回・2011年 | ブラックマヨネーズ | 千鳥 | 銀シャリ |
| 第45回・2010年 | 中川家 | 笑い飯 | スマイル |
| 第44回・2009年 | 矢野・兵動 | シンデレラエキスプレス | ダイアン |
| 第43回・2008年 | ティーアップ | 海原やすよ・ともこ | 鎌鼬 |
| 第42回・2007年 | メッセンジャー | 矢野・兵動 | のろし |
| 第41回・2006年 | 大木こだま・ひびき | 安田大サーカス | アジアン |
| 第40回・2005年 | 中田カウス・ボタン | メッセンジャー | 麒麟 |
| 第39回・2004年 | フットボールアワー | ティーアップ | チュートリアル |
| 第38回・2003年 | 横山ホットブラザーズ | アメリカザリガニ | 笑い飯 |
| 第37回・2002年 | ますだおかだ | 受賞者なし | ブラックマヨネーズ |
| 第36回・2001年 | 中田カウス・ボタン | ますだおかだ | キングコング |
| 第35回・2000年 | ちゃらんぽらん | 海原はるか・かなた | シンクタンク |
| 第34回・1999年 | おかけんた・ゆうた | ちゃらんぽらん | アメリカザリガニ |
| 第33回・1998年 | 里見まさと・亀山房代 | トゥナイト | ハリガネロック |
| 第32回・1997年 | 酒井くにお・とおる | おかけんた・ゆうた | 海原やすよ・ともこ |
| 第31回・1996年 | 大木こだま・ひびき | どんきほーて | ジャリズム |
| 第30回・1995年 | ハイヒール | 里見まさと・亀山房代 | 中川家 |
| 第29回・1994年 | 横山たかし・ひろし | 酒井くにお・とおる | 千原兄弟 |
| 第28回・1993年 | トミーズ | 横山たかし・ひろし | トゥナイト |
| 第27回・1992年 | トミーズ | 大木こだま・ひびき | 犬丸兄弟 |
| 第26回・1991年 | 中田カウス・ボタン | トミーズ | ティーアップ |
| 第25回・1990年 | 宮川大助・花子 | 中田カウス・ボタン | どんきほーて |
| 第24回・1989年 | ダウンタウン | トミーズ | ビッグブラザーズ |
| 第23回・1988年 | 若井小づえ・みどり | ダウンタウン | 清水圭・和泉修 |
| 第22回・1987年 | 宮川大助・花子 | ダウンタウン・大木こだま・ひびき | 非常階段 |
| 第21回・1986年 | 太平サブロー・シロー | 宮川大助・花子 | パート2 |
| 第20回・1985年 | オール阪神・巨人 | 太平サブロー・シロー | ちゃらんぽらん・トミーズ |
| 第19回・1984年 | 今いくよ・くるよ | 西川のりお・上方よしお | 宮川大助・花子 |
| 第18回・1983年 | オール阪神・巨人 | 若井小づえ・みどり | ミヤ蝶美・蝶子 |
| 第17回・1982年 | オール阪神・巨人 | 今いくよ・くるよ | 太平サブロー・シロー |
| 第16回・1981年 | ザ・ぼんち | オール阪神・巨人 | 春やすこ・けいこ |
| 第15回・1980年 | 横山やすし・西川きよし | 青芝フック・キック | 島田紳助・松本竜介 |
| 第14回・1979年 | コメディNo.1 | ちゃっきり娘 | ザ・ぼんち |
| 第13回・1978年 | Wヤング | B&B | 青芝まさお・あきら |
| 第12回・1977年 | 横山やすし・西川きよし | 若井ぼん・はやと | 浮世亭ジョージ・ケンジ |
| 第11回・1976年 | チャンバラトリオ | 上方柳次・柳太 | オール阪神・巨人 |
| 第10回・1975年 | Wヤング | 青芝フック・キック | 海原かける・めぐる、若井小づえ・みどり |
| 第9回・1974年 | 三人奴 | 人生幸朗・生恵幸子 | トリオ・ザ・ミミック |
| 第8回・1973年 | レツゴー三匹 | Wヤング | はな寛太・いま寛大 |
| 第7回・1972年 | 宮川左近ショー | チャンバラトリオ | 浮世亭三吾・十吾 |
| 第6回・1971年 | 島田洋介・今喜多代 | 横山ホットブラザーズ | レツゴー三匹、中田カウス・ボタン |
| 第5回・1970年 | 横山やすし・西川きよし | 平和ラッパ・日佐丸 | コメディーNo.1、鳳らん太・ゆう太 |
| 第4回・1969年 | 夢路いとし・喜味こいし | フラワーショウ | 正司敏江・玲児 |
| 第3回・1968年 | 中田ダイマル・ラケット | 漫画トリオ | 若井ぼん・はやと |
| 第2回・1967年 | 海原お浜・小浜 | 京唄子・鳳啓助 | 横山やすし・西川きよし |
| 第1回・1966年 | かしまし娘 | 島田洋介・今喜多代 | 若井はんじ・けんじ |
※2001~2009年は優秀新人賞も別に設けられていたため、表には主催者一覧の新人賞欄を掲載。1978~2000年にも新人奨励賞が別枠で設けられていた。2020年は大賞のみ実施され、奨励賞・新人賞の選考は中止された。
この一覧からも分かるように、上方漫才大賞は特定の世代や芸風に限定されない賞だ。古典的な話芸を受け継ぐベテランから、テレビや劇場で新しい笑いを生み出す若手まで、長い期間にわたって幅広い漫才師が評価されてきた。
【最多受賞ランキング】オール阪神・巨人が大賞4回でトップ
歴代の大賞受賞者を比較すると、特に目を引くのがオール阪神・巨人の受賞回数だ。
大賞受賞回数の上位コンビ| 順位 | コンビ | 大賞受賞回数 | 主な受賞年 |
|---|---|---|---|
| 1位 | オール阪神・巨人 | 4回 | 1982・1983・1985・2016年 |
| 2位 | 横山やすし・西川きよし | 3回 | 1970・1977・1980年 |
| 2位 | 中田カウス・ボタン | 3回 | 1991・2001・2005年 |
| 4位相当 | ザ・ぼんち | 2回 | 1981・2026年 |
| 4位相当 | トミーズ | 2回 | 1992・1993年 |
| 4位相当 | 宮川大助・花子 | 2回 | 1987・1990年 |
| 4位相当 | 中川家 | 2回 | 2010・2019年 |
| 4位相当 | 海原やすよ・ともこ | 2回 | 2012・2017年 |
| 4位相当 | 笑い飯 | 2回 | 2014・2024年 |
※順位は大賞の受賞回数による。2回受賞のコンビは複数存在する。
オール阪神・巨人はなぜ最多受賞なのかオール阪神・巨人は1976年の新人賞、1981年の奨励賞を経て、1982年、1983年、1985年に大賞を受賞した。
さらに2016年の第51回でも大賞を獲得している。
つまり、若手時代の新人賞から中堅期の奨励賞、そして長年の活動を経た大賞まで、複数の段階で評価を積み重ねてきたコンビだ。
吉本興業の公式プロフィールにも、これら4回の大賞受賞歴が記載されている。
特筆すべきなのは、最初の大賞受賞から最後の受賞まで30年以上の時間があること。長期にわたって第一線で活動し続けることの難しさを考えると、4回という数字は非常に大きな実績だ。
ザ・ぼんちは個人とコンビの両方で注目2026年に2度目の大賞を獲得したザ・ぼんちも、歴代受賞者を語るうえで欠かせない。
1981年にコンビで大賞を獲得した後、2026年に再び受賞。さらに里見まさとは1998年に里見まさと・亀山房代としても大賞を受賞している。
同じ人物が異なるコンビで大賞を獲得し、その後、元のコンビでも再び栄冠を手にしたという経歴は、歴代受賞記録の中でも特徴的だ。
【賞の仕組みと歴史】1966年創設から現在まで何が変わった?
上方漫才大賞は、単にその年の人気芸人を表彰するだけの賞ではない。漫才の技術、舞台での活動、放送での活躍などを含め、上方漫才界への貢献を評価する位置付けを持っている。
1966年:ラジオ大阪が創設第1回は1966年に開催された。
創設したのはラジオ大阪で、上方文化の一つである漫才を育て、その功績を顕彰することが目的だった。
初代大賞に選ばれたのは、かしまし娘。
その後、海原お浜・小浜、中田ダイマル・ラケット、夢路いとし・喜味こいし、横山やすし・西川きよしなど、上方漫才を代表するコンビが歴代大賞に名を連ねていく。
1999年:関西テレビが共同主催に参加大きな転換点となったのが1999年だ。
この年から関西テレビ放送が共同主催に加わった。
ラジオ大阪によると、2005年からは両局で同時生放送を実施している。ラジオとテレビという異なる放送メディアが連携することで、関西の漫才文化をより幅広い視聴者に届ける仕組みが整った。
2015年:第50回で審査方式を変更第50回となった2015年は、制度面でも節目だった。
奨励賞についてもノミネートされた芸人が舞台で漫才を披露して受賞者を決める形式が採用され、新人賞の候補も拡大された。
事前のインターネット投票を取り入れ、放送中には視聴者が参加できる「かみまん投票」も実施されるようになった。
この変更によって、従来の審査委員会による選考に加え、実際のネタと観客の反応がより重要な要素となった。
2020年:新型コロナウイルスの影響第55回の2020年は、新型コロナウイルスの感染拡大を受け、通常とは異なる開催となった。
大賞にはシャンプーハットが選ばれた一方、奨励賞と新人賞は感染拡大防止のため選考が中止された。
翌2021年の第56回から選考会、発表会、生放送などが再開され、通常の形式へ戻っていった。
上方漫才大賞の歴史年表| 年 | 出来事 | 意義 |
|---|---|---|
| 1966年 | 第1回開催 | ラジオ大阪が創設 |
| 1979年 | 第14回 | ザ・ぼんちが新人賞受賞 |
| 1981年 | 第16回 | ザ・ぼんちが初の大賞 |
| 1999年 | 主催体制変更 | 関西テレビが共同主催に参加 |
| 2005年 | 同時生放送開始 | ラジオ大阪・関西テレビが連携 |
| 2015年 | 第50回 | 審査方法などを変更 |
| 2020年 | 第55回 | コロナ禍で奨励賞・新人賞の選考中止 |
| 2021年 | 第56回 | 通常形式の選考・発表を再開 |
| 2026年 | 第61回 | ザ・ぼんちが45年ぶり2度目の大賞 |
こうした変遷を見ると、上方漫才大賞は伝統を守るだけでなく、放送環境や観客参加の仕組みに合わせて運営方法を変えてきたことが分かる。
【混同注意】上方漫才大賞と上方漫才協会大賞の違い
名前がよく似ているため、検索時に混同されやすいのが「上方漫才協会大賞」だ。
しかし、この2つは主催団体も目的も異なる別の賞である。
上方漫才大賞は上方漫才界全体を対象とする賞上方漫才大賞の主催者は、ラジオ大阪と関西テレビ放送。
1966年から続く歴史を持ち、年度を通じて寄席、放送、舞台などで活躍した漫才師を顕彰する。
ザ・ぼんちやオール阪神・巨人のようなベテランから、千鳥、かまいたち、ぐろうのような世代の異なるコンビまで、幅広い漫才師が受賞対象となる。
上方漫才協会大賞は若手芸人の育成が目的一方、上方漫才協会大賞は、上方漫才協会が主催する賞だ。
上方漫才協会は、大阪のお笑い文化の継承と発展を目的に、若手漫才師の活動を支援する組織として発足した。
2016年1月に第1回の上方漫才協会大賞が開催され、初代大賞にはアインシュタインが選ばれた。
若手芸人を対象に、劇場での活動や番組出演など、日頃の実績を幅広く評価する点が特徴だ。
2つの賞の比較| 比較項目 | 上方漫才大賞 | 上方漫才協会大賞 |
|---|---|---|
| 創設・開始 | 1966年 | 2016年に第1回開催 |
| 主催 | ラジオ大阪・関西テレビ | 上方漫才協会・吉本興業 |
| 主な目的 | 上方漫才界全体の功績を顕彰 | 若手漫才師の育成・支援 |
| 対象 | 上方漫才界で活躍する漫才師 | 主に若手漫才師 |
| 主な評価対象 | 年度を通じた寄席・放送・舞台での活躍 | 劇場・番組などでの活動や実績 |
| 賞の特徴 | 大賞・奨励賞・新人賞 | 大賞・新人賞・話題賞・文芸部門賞など |
2026年も上方漫才協会大賞は別に開催されており、同年1月には第11回が実施された。
つまり、2026年4月の第61回上方漫才大賞と、同年1月の第11回上方漫才協会大賞は、同じ上方漫才を応援する賞でも別々の制度だ。
若手の活動や吉本興業の劇場文化に関心がある人は上方漫才協会大賞、漫才界全体の歴史やベテランを含めた年間実績を知りたい人は上方漫才大賞を確認すると、情報を整理しやすい。
【歴代受賞結果から分析】上方漫才大賞が評価してきた漫才の変化
61回にわたる受賞結果を振り返ると、いくつかの特徴が浮かび上がる。
伝統的な話芸から現代的な漫才まで幅広く評価初期の大賞には、かしまし娘、海原お浜・小浜、夢路いとし・喜味こいしなど、上方演芸の伝統を支えた漫才師が並ぶ。
その後、横山やすし・西川きよし、オール阪神・巨人、ダウンタウン、トミーズなど、テレビ時代の漫才を牽引したコンビが登場した。
2010年代以降には、千鳥、ブラックマヨネーズ、笑い飯、中川家、海原やすよ・ともこなど、劇場とテレビの双方で活躍する芸人が大賞を獲得している。
2020年代は、かまいたち、ミルクボーイ、プラス・マイナス、銀シャリ、ザ・ぼんちなど、世代や活動歴の異なるコンビが受賞している。
受賞者の顔ぶれは、その時代における上方漫才の厚みを映す記録でもある。
新人賞から大賞へ進む芸人も多い歴代受賞者を見ると、新人賞や奨励賞を経験してから大賞を獲得したコンビも少なくない。
代表例がオール阪神・巨人だ。
1976年の新人賞、1981年の奨励賞を経て、1982年に大賞を受賞している。
ザ・ぼんちも1979年に新人賞を受賞し、1981年に大賞を獲得した。
近年では、笑い飯、ダイアン、千鳥、銀シャリなど、若手時代から評価され、その後の活動を通じて大賞を手にしたコンビがいる。
ただし、すべての受賞者が新人賞や奨励賞を経て大賞を獲得するわけではない。
2022年のミルクボーイは、奨励賞や新人賞の受賞歴を経ずに大賞を獲得した例として知られる。
新人部門での評価と、その年度全体での活躍は、必ずしも同じ基準ではないということだ。
2026年の受賞結果が示したもの第61回は、ザ・ぼんち、金属バット、ぐろうという3組が各賞を分け合った。
特に印象的なのは、ザ・ぼんちが長い活動歴を持つ一方、金属バットは独自のスタイルを築いてきた中堅、ぐろうは芸歴8年目の若手という構成だ。
一つの大会で異なる世代が評価されることは、上方漫才の層の厚さを示している。
また、ぐろうが3年連続のノミネートを経て新人賞を獲得したことは、短期的な話題性だけでなく、継続的な活動と成長も評価につながることを示す事例となった。
【よくある質問】上方漫才大賞の歴代受賞者に関するFAQ
Q1:上方漫才大賞の初代大賞受賞者は誰ですか?
A1:1966年に開催された第1回の大賞受賞者は、かしまし娘です。上方漫才大賞はラジオ大阪によって創設されました。
Q2:上方漫才大賞で最も多く大賞を受賞したコンビは?
A2:オール阪神・巨人です。1982年、1983年、1985年、2016年の計4回受賞しています。
Q3:2026年第61回の上方漫才大賞の受賞者は誰ですか?
A3:大賞はザ・ぼんち、奨励賞は金属バット、新人賞はぐろうです。2026年4月7日に発表されました。
Q4:ザ・ぼんちは過去にも大賞を受賞していますか?
A4:はい。1981年の第16回で初受賞し、2026年の第61回で2度目の大賞を獲得しました。2回の受賞には45年の間隔があります。
Q5:金属バットは何回目の奨励賞受賞ですか?
A5:2026年の第61回が初受賞です。同年に初めてノミネートされ、そのまま奨励賞に選ばれました。
Q6:ぐろうは新人賞を受賞するまで何回ノミネートされましたか?
A6:2026年の受賞は3年連続のノミネートを経てのものです。芸歴8年目で新人賞を獲得しました。
Q7:2020年の上方漫才大賞は開催されなかったのですか?
A7:開催自体は行われ、シャンプーハットが大賞を受賞しました。ただし、新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、奨励賞と新人賞の選考は中止されました。
Q8:上方漫才大賞と上方漫才協会大賞は同じ賞ですか?
A8:別の賞です。上方漫才大賞はラジオ大阪と関西テレビが主催する1966年創設の賞で、上方漫才協会大賞は若手芸人の育成を目的とした上方漫才協会主催の賞です。
上方漫才大賞は、1966年の第1回から2026年の第61回まで、上方漫才の歴史を記録してきた伝統ある賞だ。
歴代大賞受賞者には、かしまし娘、夢路いとし・喜味こいし、横山やすし・西川きよし、オール阪神・巨人、ダウンタウン、中川家、千鳥など、各時代を代表する漫才師が名を連ねる。
特に注目したい記録は、次の3点だ。
- 最多大賞受賞はオール阪神・巨人の4回。
- ザ・ぼんちは2026年に45年ぶり2度目の大賞を受賞。
- 金属バットとぐろが2026年の奨励賞・新人賞を獲得。
また、上方漫才大賞と上方漫才協会大賞を区別することも、歴代受賞記録を正確に理解するうえで大切だ。
長い歴史を持つベテランが再び評価される一方、若い漫才師が新しい笑いを届ける。2026年の第61回は、その両方が同時に実現した大会となった。
次の第62回以降も、どのコンビが上方漫才の新しい歴史を刻むのか。歴代受賞者を振り返ることは、これからの漫才界を楽しむための手掛かりにもなる。
主な参照資料: ラジオ大阪「上方漫才大賞受賞者一覧」、ラジオ大阪公式番組資料、関西テレビ「第61回上方漫才大賞」公式ページ・公式エンタメニュース、吉本興業「上方漫才協会」公式情報。特に歴代3部門の一覧と2026年の受賞結果は主催者側の公表資料に基づいています。