ザブングルは活動を再開したものの、復帰から約1年半後の2021年3月31日に解散しました。
この解散について、当初の所属事務所の説明と、2026年に松尾さん本人が語った内容には、注目すべき違いがあります。
2021年の公式発表では「新しいことへの挑戦」2021年2月1日、ワタナベエンターテインメントは、ザブングルの解散と松尾さんの芸能活動終了を発表しました。
発表された内容の中心は、松尾さんが芸能活動に区切りをつけ、新しいことに挑戦したいという意思を持っていたことです。
一方、加藤歩さんは2021年4月1日以降も単独で芸能活動を続けることになりました。
つまり、事務所が公表した直接的な理由は、松尾さんの今後の人生や仕事に対する考え方を尊重した結果でした。
2026年の本人インタビューで明らかになった闇営業問題との関係ここで見逃せないのが、2026年2月19日に掲載された文春オンラインのインタビューです。
お笑いコンビ・飛石連休の藤井ペイジさんが、松尾さんに解散の経緯を尋ねたところ、2019年の闇営業問題が解散の大きな要因だったことを認めています。
松尾さんは、自身にとっては解散の理由が「もう100%それです」と説明しました。
加えて、その理由について、単純に謹慎期間中にコンビの将来を考え直したという話ではないと語っています。
松尾さんが振り返ったのは、騒動を境にお笑い業界に対する感じ方が変わったことでした。
以前は、芸人という仕事に自由さや楽しさを感じていたものの、騒動以降は芸能人への批判やバッシングが大きくなる状況に不安を覚えるようになったといいます。
年齢的な節目も重なり、今後も芸人として活動し続けることに疑問を持つようになったという説明です。
解散はコンビ不仲が原因だったのか?松尾さんの2026年のインタビューでは、解散について相方との不仲や単純な方向性の違いが原因だったわけではないことも読み取れます。
松尾さんは、解散について十分に話し合ったと振り返り、解散したことへの後悔もないと話しています。
したがって、解散の経緯は次のように整理できます。
- 事務所の公式説明: 松尾さんの新しい挑戦への意思を尊重した。
- 松尾さん本人の2026年の説明: 闇営業問題をきっかけに芸能界への考え方が変わり、解散を決断した。
- 相方との関係: 本人は十分に話し合ったうえでの決断であり、解散を後悔していないと説明した。
ここで重要なのは、2021年の公式発表が間違っていたということではありません。2021年の発表は事務所としての説明であり、2026年のインタビューは本人が後年になって明かした内面的な理由です。
ザブングルの解散を理解するには、公式発表と本人の後年の証言を合わせて読む必要があります。
【2026年現在】松尾陽介と加藤歩は何をしている?

ザブングル解散後、松尾陽介さんと加藤歩さんは異なる道を歩んでいます。
2026年現在の2人を理解するには、芸能界に残った加藤さんと、事業を中心に活動する松尾さんを分けて見ることが大切です。
松尾陽介は実業家に転身、沖縄・那覇を生活拠点に元お笑い芸人・実業家
2021年3月にコンビを解散。現在は企業支援やイベント企画、タレントのキャスティングなどに取り組んでいます。
松尾さんは2021年6月、株式会社OMATSURIを設立し、代表取締役に就任しました。
設立時に示された事業の柱は、企業のマーケティング支援、人材に関する案件の仲介、お笑い芸人のセカンドキャリア創出支援です。
2026年2月の文春オンラインのインタビューでは、現在の仕事について、依頼されたことを幅広く引き受けていると説明しています。
具体的には、次のような仕事です。
- イベントの企画・制作サポート
- 企業とタレントをつなぐキャスティング
- 企業のSNSやYouTube向けの企画制作
- 人脈を生かした人材紹介
- 芸人や元芸人のセカンドキャリア支援
特に、芸能界で築いた人脈を企業活動に生かしている点が特徴です。
本人によると、仕事の多くは知人からの紹介で、芸能活動をしていたころより仕事が増えたとも語っています。
2025年5月の週刊女性PRIMEの取材では、沖縄でバーを運営し、自らカウンターに立って接客している様子も紹介されました。
また、2024年に沖縄へ完全移住したことも明かしています。
2025年12月30日には、テレビ朝日の「アメトーーク!」年末特番に出演し、結婚を公表しました。現在は那覇在住と報じられています。
なお、松尾さんは「芸能界引退」という報道上の表現について、2026年のインタビューで、自分としてはコンビを解散して事務所を辞めるという認識だったと説明しています。
実際、解散後も「アメトーーク!」の「運動神経悪い芸人」企画などに出演しており、芸能活動のオファーがあれば基本的に受けているとのことです。
したがって、2026年現在の松尾さんを完全に芸能活動から離れた人物と捉えるのは正確ではありません。
加藤歩はピン芸人として活動を継続お笑い芸人・消防設備士
コンビ解散後も「ザブングル加藤」として芸能活動を継続。資格や副業を生かした働き方も注目されています。
加藤さんは松尾さんと異なり、2021年4月以降も芸能活動を続けています。
代表的な持ちネタである「悔しいです!」や「カッチカチやぞ!」で知られ、ピン芸人としてテレビやイベントなどに出演しています。
加えて、2025年8月のテレビ東京系「じっくり聞いタロウ」では、消防設備士としての副業についても語りました。
加藤さんは、消防設備士の仕事を週2~3回行っていると説明。宅地建物取引士やファイナンシャルプランナー2級の資格も取得しており、芸能活動以外にも仕事の幅を広げています。
2019年の闇営業問題と新型コロナウイルスの影響で仕事が減った経験が、安定した副業を持つことにつながったと本人は振り返っています。
2人の解散後の違い| 比較項目 | 松尾陽介 | 加藤歩 |
|---|---|---|
| 解散後の進路 | 事業経営を中心に活動 | ピン芸人として活動 |
| 主な仕事 | マーケティング支援・イベント企画 | テレビ出演・イベント・消防設備関連 |
| 生活拠点 | 沖縄・那覇 | 公表情報を参照 |
| 芸能活動 | オファーに応じて出演 | 継続 |
| 特徴 | 人脈と企画力を生かした事業 | 芸能と資格を生かした複業 |
ザブングルの解散は、2人が同じ方向を目指さなくなったというより、それぞれが異なる働き方を選択した転機として見ることができます。
【報道と公式発表を検証】ザブングル松尾事件の誤解と真相
この騒動は、2019年の闇営業問題全体と重なって報道されたため、情報が混同されやすいテーマです。
ここでは、特に誤解されやすいポイントを整理します。
誤解1:松尾陽介が特殊詐欺を行った事件なのか?違います。
報道されたのは、特殊詐欺グループ関係者が主催する会合に出席し、金銭を受け取ったことです。
松尾さん本人が詐欺行為を実行したという内容ではありません。
ワタナベエンターテインメントは、本人たちが会合の主催者を反社会的勢力と認識していなかったと説明する一方、受け取った金銭の原資に詐欺被害者からだまし取られた資金が含まれていた可能性が高いと公表しました。
この2つは混同してはいけません。
誤解2:松尾と加藤は金銭を受け取っていなかった?これも正確ではありません。
2人が金銭を受け取ったことは、所属事務所の公式発表で認められています。
また、適切な税務申告がされていなかったことも判明し、修正申告が行われました。
ただし、報道された金額と事務所が説明した金額には違いがあるため、報道上の金額を確定した受領額として扱うことには注意が必要です。
誤解3:ボランティアをすれば騒動は解決した?ボランティアは謹慎中の社会貢献活動であり、問題のすべてを解消するものではありません。
事務所は、本人たちへの謹慎処分に加えて、税務上の修正、受領金の取り扱い、社内コンプライアンス講習などの対応を公表しています。
つまり、反省の姿勢と組織としての再発防止は、別々の観点から評価する必要があります。
誤解4:闇営業問題だけが解散の唯一の原因だった?2026年の松尾さんのインタビューでは、本人にとって闇営業問題が解散の100%の理由だったと説明されています。
ただし、これは松尾さん自身の心情についての証言です。
年齢や今後の人生への考え方、芸能界に対する価値観の変化も、本人が語った背景に含まれています。事務所が2021年に公表した「新しいことへの挑戦」という説明とも合わせて理解する必要があります。
報道を読む際に押さえたい3つの判断基準- 本人の説明と事務所の発表を区別する: 誰が、いつ、どの立場で説明したのかを見る。
- 報道された事実と推測を区別する: 金銭の受領が認められたことと、本人が詐欺行為を行ったという話は別。
- 2019年の騒動と2021年以降の人生を分けて考える: 解散や引退をすべて闇営業問題だけで説明しない。
この3点を押さえると、検索結果に見られる刺激的な見出しに引きずられず、騒動の実態を理解しやすくなります。
【ザブングル松尾事件】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:ザブングル松尾事件はいつ起きたのですか?
A1:問題となった会合は2014年12月に開かれました。闇営業問題として大きく報道されたのは2019年6月7日で、同月24日に松尾陽介さんと加藤歩さんの謹慎処分が発表されました。
Q2:松尾陽介と加藤歩はなぜ謹慎したのですか?
A2:特殊詐欺グループ関係者が主催する会合に事務所を通さず参加し、先輩芸人から金銭を受け取っていたことが理由です。本人たちは主催者が反社会的勢力だとは認識していなかったと説明しましたが、事務所への事前確認を怠ったことなどが問題視されました。
Q3:ザブングルの2人は謹慎中に何をしていたのですか?
A3:2019年7月から熊本県内の介護施設などでボランティア活動を行いました。介護職員のサポートや高齢者との交流などに取り組み、2019年9月1日に芸能活動を再開しました。
Q4:ザブングルはなぜ解散したのですか?
A4:2021年3月31日、松尾さんの退所と芸能活動終了に伴い解散しました。2021年の事務所発表では新しいことへの挑戦が理由とされ、2026年の本人インタビューでは、2019年の闇営業問題が自身にとって解散の100%の理由だったと語っています。
Q5:松尾陽介は2026年現在、何をしているのですか?
A5:企業のマーケティング支援やイベント企画、タレントのキャスティングなどを中心に活動しています。株式会社OMATSURIを設立し、沖縄・那覇を生活拠点にしています。テレビ番組への出演も続けています。
Q6:加藤歩は芸能界を引退したのですか?
A6:引退していません。2021年の解散後もピン芸人として活動を継続しています。消防設備士の仕事も行い、芸能活動と副業を組み合わせた働き方をしています。
「ザブングル松尾事件」と呼ばれる騒動の本質は、2019年の闇営業問題です。2014年12月の特殊詐欺グループ関係者の忘年会への参加、金銭受領、事務所への報告不足が問題となり、松尾陽介さんと加藤歩さんは約2か月間の謹慎処分を受けました。
その後、2人は熊本県の介護施設でのボランティア活動や謝罪を経て、2019年9月に芸能活動を再開しました。しかし、2021年3月31日にザブングルは解散。松尾さんは事業経営を中心とする道へ進み、加藤さんはピン芸人として活動を続けています。
そして2026年、松尾さん本人が闇営業問題と解散の関係を改めて語ったことで、騒動がその後の人生に与えた影響も明らかになりました。事務所の公式発表では新しい挑戦が解散の理由とされていましたが、本人の回顧では、芸能界に対する価値観の変化が大きな転機だったと説明されています。
この一連の出来事から読み取れるのは、芸能人に求められる責任が、出演した仕事の内容だけでなく、仕事を引き受ける際の確認や金銭の管理、所属事務所との連携にも及ぶということです。
松尾さんと加藤さんがそれぞれ異なる道を選んだ現在も、2019年の騒動は芸能界のコンプライアンスを考えるうえで重要な出来事として記憶されています。
2026年現在の2人を知るには、騒動当時の報道だけでなく、その後の公式発表や本人のインタビューまで時系列で追うことが欠かせません。
主な参照資料:ワタナベエンターテインメントの2019年7月1日・8月26日付発表、2019年6月のテレビ朝日NEWS・日刊スポーツ報道、2021年2月の解散発表、2025年の週刊女性PRIME・ORICON NEWS、2026年2月の文春オンライン掲載インタビュー。