2026年11月2日に発表された国際卓球連盟(ITTF)の男子シングルス世界ランキングで、張本智和は世界3位、6413ポイントを記録した。1位は日本の松島輝空、2位はフランスのフェリックス・ルブラン。張本は日本勢のトップ争いを支える存在であり、世界の強豪と互角に渡り合う位置を維持している。
2026年の主な国際大会では、次のような結果を残した。
- アジア選手権2026:男子シングルス優勝
- WTTチャンピオンズ横浜2026:男子シングルス優勝
- 世界卓球ロンドン2026:男子団体銀メダル
- アジア競技大会2026:男子団体金メダル
- WTTヨーロッパスマッシュ:男子シングルス準優勝
- WTTチャンピオンズ重慶:男子シングルス3位
- WTTチャンピオンズマカオ:男子シングルス3位
- 2026年全日本卓球選手権:男子シングルス3位
特に注目したいのは、個人戦でのタイトル獲得と、団体戦での中国撃破という異なる種類の成果を両立させている点だ。
世界ランキング3位はどれほどすごい?2026年11月2日発表の男子シングルス上位は以下のとおり。
| 順位 | 選手 | 国・地域 | ポイント |
|---|---|---|---|
| 1位 | 松島輝空 | 日本 | 8230 |
| 2位 | フェリックス・ルブラン | フランス | 6859 |
| 3位 | 張本智和 | 日本 | 6413 |
| 4位 | 王楚欽 | 中国 | 6157 |
| 5位 | トルルス・モーレゴード | スウェーデン | 5630 |
張本の過去最高世界ランキングは2位。2026年6月には世界2位に到達しており、現在の3位も世界最高水準の実績だ。
注目すべきは、世界ランキングが単純な大会優勝回数ではなく、国際大会の成績やポイントの有効期間などによって変動すること。1つの大会で優勝しても、必ずしも翌週に順位が上がるわけではない。
そのため、張本の現在地を評価する際には、ランキングだけでなく、主要大会での勝ち上がりや強豪選手との直接対決も確認する必要がある。
【2026年成績一覧】アジア選手権・横浜・世界卓球で何が起きた?

張本智和の2026年は、個人タイトルと日本代表としての団体戦の成果が重なったシーズンだ。
1月:全日本卓球選手権で3位2026年1月25日、全日本卓球選手権男子シングルス準決勝で松島輝空と対戦。ゲームカウント3対4で敗れ、決勝進出を逃した。
試合は最終第7ゲームまでもつれる接戦だった。
結果だけを見ると優勝を逃した大会だが、国内トップ選手同士の実力が拮抗していることを示す試合でもあった。
5月:世界卓球ロンドンで団体銀メダル4月28日から5月10日にかけて開催された世界卓球ロンドン大会では、日本男子代表の一員として出場した。
日本は準決勝でチャイニーズタイペイを3対0で破り、決勝へ進出。決勝では中国と対戦した。
張本は第1試合で梁靖崑と対戦し、ゲームカウント2対0から逆転を許して2対3で敗れた。チームも中国に0対3で敗れたものの、日本男子は10年ぶりの銀メダルを獲得した。
金メダルには届かなかったが、世界最強の中国と決勝で対戦する舞台に日本を導いたことは大きな成果だ。
8月:WTTチャンピオンズ横浜2026で優勝8月4日から9日まで横浜BUNTAIで開催されたWTTチャンピオンズ横浜2026では、男子シングルスを制した。
決勝の相手は韓国の呉晙誠。張本は4対1で勝利した。
準決勝では松島輝空を4対2で下し、決勝へ進出。準々決勝ではフランスのアレクシス・ルブランにも4対0で勝利している。
女子シングルスでは妹の張本美和も優勝。兄妹そろってのアベック優勝という印象的な大会になった。
9月:アジア競技大会で男子団体金メダル愛知・名古屋で開催された2026年アジア競技大会では、日本男子が中国を決勝で破り、60年ぶりの団体金メダルを獲得した。
決勝は日本が3対2で中国を撃破。張本は第2試合で温瑞博に3対1、第4試合で世界王者の王楚欽に3対0で勝利し、2勝を挙げた。
とりわけ王楚欽との試合でストレート勝ちを収めたことは、張本の実力を示す大きな結果だった。
個人種目では男子シングルス5位、男子ダブルスでは篠塚大登とのペアで銀メダルを獲得している。
10月:アジア選手権で男子シングルス2連覇10月19日から25日にウズベキスタンのタシケントで開催された第29回アジア卓球選手権大会。
張本は男子シングルス決勝で中国の李天陽と対戦した。
序盤は相手のカット主体のプレーに苦しみ、第1、第2ゲームを連取された。しかし、その後は球質やタイミングへの対応を進め、3ゲームを連続で奪取。最終的に3対2で逆転勝利した。
2024年のアスタナ大会に続く男子シングルス2連覇で、日本男子としては52年ぶりの快挙となった。
2026年の主な成績・大会別まとめ| 時期 | 大会 | 張本智和の結果 |
|---|---|---|
| 1月 | 全日本卓球選手権 | 男子シングルス3位 |
| 2月 | アジアカップ | 男子シングルス準優勝 |
| 3月 | WTTチャンピオンズ重慶 | 男子シングルス3位 |
| 5月 | 世界卓球ロンドン | 男子団体銀メダル |
| 6月 | WTTヨーロッパスマッシュ | 男子シングルス準優勝 |
| 8月 | WTTチャンピオンズ横浜 | 男子シングルス優勝 |
| 9月 | アジア競技大会 | 男子団体優勝、男子ダブルス準優勝 |
| 9月 | WTTチャンピオンズマカオ | 男子シングルス3位 |
| 10月 | アジア選手権 | 男子シングルス優勝、男子団体3位 |
| 11月2日 | ITTF世界ランキング | 男子シングルス3位 |
※大会結果は2026年11月4日時点で確認できる公表記録に基づく。
【プロフィール】張本智和の年齢・身長・出身地・現在の所属
張本智和は、幼少期から卓球の英才教育を受け、10代前半で世界のトップ選手と肩を並べるようになった日本代表選手だ。
| 項目 | プロフィール |
|---|---|
| 名前 | 張本智和 |
| 読み方 | はりもと ともかず |
| 生年月日 | 2003年6月27日 |
| 年齢 | 23歳(2026年11月現在) |
| 出身地 | 宮城県仙台市 |
| 身長 | 176cm |
| 所属 | トヨタ自動車 |
| 戦型 | 右シェーク攻撃型 |
| プレースタイル | 両面裏ソフトのドライブ型 |
| 最高世界ランキング | 2位 |
| 2026年11月2日現在の世界ランキング | 3位 |
張本の現在の所属先はトヨタ自動車だ。
日本卓球協会のナショナルチーム選手プロフィールや、卓球用品メーカーのバタフライの契約選手紹介にも、トヨタ自動車所属と記載されている。
一方、Tリーグにはチーム単位の所属情報があり、企業の所属先とリーグの所属チームは同じ意味ではない。
張本のTリーグでの過去の所属チームには、木下マイスター東京、琉球アスティーダ、岡山リベッツがある。
この2つの所属情報を混同しないことが、プロフィールを正しく理解するポイントだ。
張本智和の経歴と主な戦績張本の卓球人生は、幼少期から国内外の大会で記録を更新し続けてきた歩みでもある。
| 年 | 主な出来事・戦績 |
|---|---|
| 2003年 | 宮城県仙台市で誕生 |
| 2005年ごろ | 2歳ごろから卓球を始める |
| 2016年 | JOCエリートアカデミーに入校 |
| 2017年 | 13歳で世界選手権ベスト8 |
| 2018年 | 14歳で全日本卓球選手権男子シングルス初優勝 |
| 2018年 | ワールドツアー・グランドファイナル優勝 |
| 2021年 | 東京五輪男子団体銅メダル |
| 2022年 | アジアカップ男子シングルス優勝 |
| 2024年 | アジア選手権男子シングルス優勝 |
| 2024年 | パリ五輪男子シングルス5位 |
| 2025年 | WTTファイナルズ香港男子シングルス優勝 |
| 2026年 | アジア選手権男子シングルス2連覇 |
特に2018年の全日本選手権優勝は、14歳での男子シングルス最年少優勝として知られている。
また、2017年の世界選手権では13歳でベスト8に進出。年齢にとらわれず世界のトップ選手に挑戦してきたことが、現在の競技力の土台になっている。
【プレースタイル分析】張本智和の強さはバックハンドと速攻にある
張本智和のプレースタイルを理解するうえで欠かせないのが、右シェークハンドのドライブ型という戦型だ。
両面に裏ソフトラバーを使用し、フォアハンドとバックハンドの両方から強い回転とスピードを生み出す。
1. 世界トップクラスのバックハンド張本の代表的な武器として挙げられるのが、精度の高いバックハンドだ。
相手が強いボールを打ってきても、早い打点で対応し、カウンターで主導権を奪うことができる。
単に強く打つだけではなく、相手のコースやボールの回転を読み、次の攻撃につなげる技術が特徴となっている。
2. チキータを活用した積極的なレシーブチキータは、バックハンドで横回転や上回転を加えながら相手のサーブを攻める技術だ。
張本はレシーブの段階から攻撃的な選択を行い、相手に先手を取らせない展開を得意とする。
卓球ではサーブとレシーブが試合の流れを左右する。張本の積極的なレシーブは、ラリーに入る前から相手へプレッシャーを与える武器になっている。
3. 前陣でのスピード勝負相手から離れて大きなスイングで打ち合うよりも、台に近い位置で素早くボールを処理することが特徴だ。
打球点が早いため、相手には準備する時間が少なくなる。
このスタイルは、反応速度、ボールタッチ、判断力が高いレベルで求められる。
4. フォアハンドの強化と攻撃の幅張本の強みはバックハンドだけではない。
TBSのアジア大会選手紹介では、代名詞のバックハンドに加え、フォアハンドの強化にも取り組んでいることが紹介された。
バックハンド中心の攻撃だけでは、相手に戦術を読まれる可能性がある。フォアハンドを組み合わせることで、コースの選択肢を増やし、より多彩な攻撃を展開できる。
5. アジア選手権決勝に見えた修正能力2026年のアジア選手権決勝は、張本の技術的な成長を考えるうえで興味深い試合だった。
相手の李天陽はカットを主体とする選手。張本は序盤の2ゲームを失ったが、試合が進むにつれてボールの変化に対応し、最終的には逆転で勝利した。
ここで注目したいのは、攻撃力だけで勝ち切ったわけではないという点だ。
相手の戦術に応じて打球のタイミングや攻撃の組み立てを変えられることは、世界トップで長く戦うための大きな強みとなる。
【張本美和との関係】兄妹で世界の頂点を目指す卓球一家
張本智和の妹は、女子卓球日本代表として活躍する張本美和だ。
美和は2008年6月16日生まれで、智和より5歳年下。兄と同じく宮城県仙台市にゆかりがあり、幼いころから卓球に取り組んできた。
両親も卓球経験者で、父は男子ジュニア日本代表の元コーチ、母は元中国代表選手として知られる。
兄妹それぞれの実績張本兄妹は同じ競技に取り組んでいるが、国際大会ではそれぞれ独立した選手として実績を積み重ねている。
2026年8月のWTTチャンピオンズ横浜では、智和が男子シングルス、美和が女子シングルスで優勝。兄妹そろっての優勝が実現した。
また、10月のアジア選手権では智和が男子シングルス優勝、美和が女子シングルス準優勝という結果を残している。
兄妹の共通点と違い智和は男子シングルス世界ランキング3位まで上り詰めた実績を持つ。一方、美和も女子の国際大会でタイトルを獲得するトップ選手だ。
両者の共通点は、幼少期から卓球に取り組み、国際舞台で経験を重ねてきたこと。
ただし、競技環境や対戦相手、身体的な特徴は異なるため、単純にランキングや成績だけで優劣を比較するのは適切ではない。
兄妹それぞれが自分の競技で結果を出し、同じ大会で優勝する姿は、日本卓球界にとっても象徴的な出来事となった。
【今後の注目点】張本智和は世界1位に返り咲けるのか?
2026年11月現在、張本は世界3位。過去最高の2位を記録した実績もあり、世界ランキング1位を狙える位置にいる。
ただし、現在の男子卓球界は日本、フランス、中国などの強豪選手が上位に並び、競争が非常に激しい。
今後の注目要点は3つある。
世界ランキング1位への挑戦現在の1位は日本の松島輝空。2位はフェリックス・ルブランだ。
張本がランキングを上げるには、WTTシリーズや世界選手権などの主要大会で安定して勝ち進む必要がある。
一度の優勝だけでなく、シーズンを通じた継続的な成績が問われる。
中国トップ選手との直接対決2026年アジア競技大会の団体決勝では、張本が王楚欽に3対0で勝利した。
世界卓球では中国に敗れて銀メダルとなったものの、アジア大会では中国を破って金メダルを獲得している。
中国のトップ選手に勝つ力を、今後の主要大会でも発揮できるかが大きな見どころだ。
個人戦での世界タイトル獲得団体戦のメダルと個人戦のタイトルは、選手として異なる価値を持つ。
張本は2026年にアジア選手権とWTTチャンピオンズ横浜を制した。
今後は、さらに競争の激しい世界選手権の個人戦などでどこまで勝ち上がれるかが注目される。
ファンが試合を見る際には、勝敗だけでなく、バックハンドの精度、レシーブからの攻撃、相手の戦術に対する修正能力にも注目したい。
【プロの結論】張本智和の2026年は実力と適応力を証明したシーズン
張本智和の2026年を評価するなら、単に世界ランキング3位という数字だけで判断するべきではない。
WTTチャンピオンズ横浜での優勝、アジア選手権2連覇、アジア競技大会での中国撃破、世界卓球での団体銀メダル。これらの成績を合わせて見ることで、個人としても日本代表のエースとしても高い競技力を発揮していることが分かる。
特に重要なのは、異なるタイプの選手に対応する能力だ。
速いラリーを得意とする相手にはバックハンドと早い打点で対抗し、カット主体の相手には試合中に攻撃を修正する。こうした対応力が、世界ランキング上位を維持するための競争力につながっている。
読者が今後の試合を評価する際には、次の3点を基準にすると分かりやすい。
1. 世界ランキング上位選手との直接対決で勝てているか。
2. 苦手な戦型に対して試合中に修正できているか。
3. WTTや世界選手権など、異なる大会でも安定した成績を残せているか。
この3点を追うことで、一時的な好調なのか、世界の頂点を狙える実力を維持しているのかを見極めやすくなる。
【卓球・張本智和に関するよくある質問(FAQ)】
Q1:張本智和の現在の世界ランキングは何位?
A1:2026年11月2日発表のITTF男子シングルス世界ランキングで3位。要点は6413で、過去最高は2026年6月に記録した2位。
Q2:張本智和は現在何歳?
A2:2003年6月27日生まれで、2026年11月現在は23歳。
Q3:張本智和の現在の所属先は?
A3:トヨタ自動車。日本卓球協会のナショナルチーム選手プロフィールにも記載されている。
Q4:張本智和の身長と出身地は?
A4:身長176cm、宮城県仙台市出身。
Q5:張本智和の2026年の主な優勝実績は?
A5:WTTチャンピオンズ横浜2026男子シングルス優勝、アジア選手権2026男子シングルス優勝、アジア競技大会2026男子団体優勝など。
Q6:張本智和の妹は誰?
A6:妹は女子卓球選手の張本美和。2026年8月のWTTチャンピオンズ横浜では兄妹そろってシングルス優勝を達成した。
Q7:張本智和のプレースタイルは?
A7:右シェークハンドの攻撃型で、両面裏ソフトのドライブを主体とする。特にバックハンドの精度、チキータを使った積極的なレシーブ、台に近い位置での速攻が持ち味。
2026年11月現在、張本智和は男子シングルス世界ランキング3位。23歳という年齢で、WTTチャンピオンズ横浜優勝、アジア選手権2連覇、世界卓球団体銀メダル、アジア競技大会団体金メダルという実績を積み重ねている。
全日本選手権では3位、世界卓球では中国に敗れて銀メダルという悔しさも経験した。しかし、その後のアジア競技大会では中国を破る勝利に貢献し、アジア選手権では逆転優勝を達成した。
現在の張本智和を象徴するのは、強力なバックハンドだけではない。試合展開を読み、相手の戦術に対応し、重要な局面で勝利を引き寄せる能力だ。
世界ランキング1位への挑戦、個人戦での世界タイトル獲得、そして日本男子卓球のさらなる躍進。今後も張本智和の国際大会での戦いから目が離せない。
主な確認資料・情報源
- 日本卓球協会:男子世界ランキング、選手プロフィール、各大会公式結果
- 国際卓球連盟(ITTF):2026年第45週世界ランキング
- 日本オリンピック委員会:張本智和選手プロフィール・五輪記録
- Tリーグ公式サイト:選手プロフィール・身長・戦型
- テレビ東京卓球NEWS:世界卓球、アジア競技大会、アジア選手権の試合結果
- バタフライ卓球レポート:2026年国際大会成績・技術分析
- FPG:張本智和・張本美和選手の活動記録