第54回大会の大きな特徴は、男子ハーフの上位3人がわずか2秒差でフィニッシュしたこと、そして女子ハーフで樺沢和佳奈が実力を示したことです。
日本陸上競技連盟の大会情報、月刊陸上競技の大会結果、各実業団チームの公式記録を照合すると、4種目の上位選手は次のとおりです。
男子ハーフマラソン順位| 順位 | 選手名・所属 | 記録 |
|---|---|---|
| 1位 | 平山大雅(コニカミノルタ) | 1時間00分44秒 |
| 2位 | ボニフェイス・ムルワ(NDソフト) | 1時間00分45秒 |
| 3位 | 市山翼(サンベルクス) | 1時間00分46秒 |
| 4位 | 丸山竜也(トヨタ自動車) | 1時間00分50秒 |
| 5位 | 山中秀仁(NTT ExCパートナー) | 1時間00分52秒 |
| 6位 | 松並昂勢(黒崎播磨) | 1時間00分53秒 |
| 7位 | 中山凜斗(西鉄) | 1時間00分53秒 |
| 8位 | 小林歩(SUBARU) | 1時間00分53秒 |
| 9位 | 小野寺悠(トヨタ紡織) | 1時間00分54秒 |
| 10位 | 浅井皓貴(トヨタ紡織) | 1時間00分54秒 |
出典:月陸Online「第54回全日本実業団ハーフマラソン大会」競技結果。
女子ハーフマラソン順位| 順位 | 選手名・所属 | 記録 |
|---|---|---|
| 1位 | 樺沢和佳奈(三井住友海上) | 1時間09分20秒 |
| 2位 | 中地こころ(シスメックス) | 1時間09分24秒 |
| 3位 | 山﨑りさ(積水化学) | 1時間09分30秒 |
| 4位 | 不破聖衣来(三井住友海上) | 1時間09分39秒 |
| 5位 | 川村楓(岩谷産業) | 1時間09分50秒 |
| 6位 | 座間栞(しまむら) | 1時間10分57秒 |
| 7位 | 西川真由(スターツ) | 1時間10分59秒 |
| 8位 | 西山未奈美(三井住友海上) | 1時間11分20秒 |
| 9位 | 清水里名(ノーリツ) | 1時間11分21秒 |
| 10位 | 永長里緒(三井住友海上) | 1時間11分25秒 |
出典:月陸Onlineの大会結果。
男子10km結果| 順位 | 選手名・所属 | 記録 |
|---|---|---|
| 1位 | 石田洸介(SUBARU) | 29分21秒 |
| 2位 | 小袖英人(Honda) | 29分54秒 |
| 3位 | 五島昂紀(武田薬品) | 30分31秒 |
| 4位 | 多久和能広(ホシザキ) | 30分40秒 |
| 5位 | 元永好多朗(武田薬品) | 30分55秒 |
| 順位 | 選手名・所属 | 記録 |
|---|---|---|
| 1位 | 山本有真(積水化学) | 32分01秒 |
| 2位 | 中後心晴(第一生命グループ) | 32分44秒 |
| 3位 | 楠莉奈(積水化学) | 32分47秒 |
| 4位 | 川口桃佳(ユニクロ) | 32分47秒 |
| 5位 | 平井見季(ユニクロ) | 32分49秒 |
出典:月陸Onlineの大会結果。
なお、山本有真の女子10km記録は、当日の速報記事では32分01秒とされています。一方、積水化学の競技結果ページでは32分02秒と掲載されています。速報値とチーム側の掲載記録に1秒の差があるため、記録を引用する場合は出典の表記を確認する必要があります。積水化学は同記録を大会新記録として掲載しています。
【男子の主役】平山大雅が1時間00分44秒で優勝した理由

2001年10月3日生まれ・栃木県出身
- 所属:コニカミノルタ
- 出身校:宇都宮高校、筑波大学
- 2026年大会:男子ハーフ優勝
- 優勝記録:1時間00分44秒
男子ハーフで最大の見どころとなったのが、平山大雅の終盤の逆転劇です。
コニカミノルタ陸上競技部の大会報告によると、平山は先頭集団の前方に位置し、積極的なレースを展開。終盤には外国人選手のスパートに反応し、集団から抜け出しました。最後は三つ巴の競り合いを制しています。
2位のボニフェイス・ムルワとの差はわずか1秒。3位の市山翼とも2秒差という、最後まで勝負の行方が分からない展開でした。
大阪ハーフに続く2連勝平山にとって、この優勝は単独の好成績ではありません。
2026年1月25日の大阪ハーフマラソンでも、1時間00分50秒の大会新記録で優勝。その約2週間後に山口でも勝利し、ハーフマラソンで連勝を達成しました。
今回の1時間00分44秒は、それまでの自己ベストを6秒更新する記録です。短期間で連続して結果を残したことは、競技力の安定と勝負どころでの対応力を示す材料になりました。
加えて、コニカミノルタは2026年3月、平山が揚州2026東アジアハーフマラソン選手権大会の日本代表に選出されたと発表しています。大阪と山口での連勝が、その後の国際舞台への挑戦にもつながりました。
上位3人の差はわずか2秒今回の男子ハーフは、1時間00分台前半に実力者が集中しました。
- 平山大雅:1時間00分44秒
- ボニフェイス・ムルワ:1時間00分45秒
- 市山翼:1時間00分46秒
3人の差はそれぞれ1秒。市山は前年の2025年大会で優勝した実績を持つ選手であり、今大会でも優勝争いに加わりました。
ここで注目したいのは、単純な持ちタイムだけでは勝敗を説明できない点です。雪や低温、風などの気象条件があるロードレースでは、集団内での位置取りや終盤の仕掛けに対応できる力も勝敗を左右します。
平山が今回示したのは、先頭集団にとどまるだけでなく、最後の競り合いで勝ち切る能力でした。
【女子ハーフの注目選手】樺沢和佳奈が優勝、不破聖衣来は初挑戦で4位
三井住友海上所属
- 2024年パリ五輪5000m日本代表
- 2026年大会女子ハーフ優勝
- 記録:1時間09分20秒
女子ハーフマラソンでは、樺沢和佳奈が1時間09分20秒で優勝しました。
2位の中地こころとは4秒差。3位の山﨑りさとも10秒差という接戦でした。樺沢は2024年パリ五輪の5000m日本代表経験を持つ選手で、長距離種目で培った実績をロードレースでも示しました。
JOCが共同通信の配信記事として掲載した大会報道でも、女子の優勝者として樺沢の名前が取り上げられています。
不破聖衣来は初ハーフで4位三井住友海上所属
- 今大会が国内初のハーフマラソン
- 順位:4位
- 記録:1時間09分39秒
もう一人、大きな注目を集めたのが不破聖衣来です。
不破は今回が初めてのハーフマラソン。TBS NEWS DIGのレース報道によると、スタート直後から雪が強まるなか、序盤は川村楓とともに先頭でレースを引っ張りました。
中盤にはチームメートの樺沢とも並走し、トップ集団が6人になった後も積極的な走りを継続。終盤まで優勝争いに加わりましたが、最後は樺沢、中地、山﨑に続く4位でフィニッシュしました。
初ハーフで1時間09分39秒という結果は、単に順位だけを見るのではなく、今後のロードレースやマラソンへの適性を考えるうえでも注目される内容です。
女子ハーフで見逃せないポイント- 樺沢和佳奈はパリ五輪代表経験を持つ実力者として優勝。
- 中地こころは4秒差の2位で自己新記録を記録。
- 山﨑りさは1時間09分30秒で3位。
- 不破聖衣来は初ハーフながら4位に入った。
- 川村楓も1時間09分50秒で5位と健闘。
上位5人が1時間09分台でフィニッシュした点からも、女子ハーフの競争水準の高さがうかがえます。
【10kmの結果を分析】石田洸介と山本有真が存在感を発揮
実業団ハーフという名称からハーフマラソンだけに注目しがちですが、同大会では男女10kmも実施されています。2026年は男子で石田洸介、女子で山本有真がそれぞれ優勝しました。
男子10kmは石田洸介が29分21秒SUBARU所属
- 男子10km優勝
- 記録:29分21秒
- SUBARUでの初レース
男子10kmでは石田洸介が29分21秒で優勝。2位の小袖英人に33秒差をつけました。
月陸Onlineの報道によると、石田は東洋大学を卒業した社会人1年目で、この大会がSUBARUでの初レースでした。前半から主導権を握り、5kmを14分29秒で通過。その後も先頭を譲らずに逃げ切っています。
石田は高校時代に5000mで当時の高校記録を樹立した実績があり、大学時代にも出雲駅伝の区間賞を獲得しています。実業団での新たなスタートを優勝で飾ったことは、2026年シーズンを考えるうえで重要な結果です。
女子10kmは山本有真が連覇積水化学所属
- 女子10km優勝
- 2025年大会に続く連覇
- 2024年パリ五輪5000m日本代表
女子10kmでは山本有真が優勝し、前年に続いて2連覇を達成しました。
月陸Onlineの報道では、山本は5kmを16分24秒で通過。この段階で2位に約10秒の差をつけ、後半も先頭を守りました。最終的には2位の中後心晴に43秒差をつける圧勝でした。
山本はブダペスト2023世界陸上、2024年パリ五輪、東京2025世界陸上の女子5000m日本代表を経験した選手です。トラックでの国際大会経験を持つランナーが、ロード10kmでも連続して結果を残したことになります。
今回の女子10kmは、単なる連覇というだけでなく、山本のロード種目での成長を確認できるレースになりました。
【注目選手・エントリー】所属チームと大会結果の関係を整理
全日本実業団ハーフは、企業に所属するトップランナーが集まり、チームの枠を超えて個人の順位を競う大会です。
大会前の招待選手情報では、男子は市山翼、田中秀幸、大城義己、女子は樺沢和佳奈、川村楓、光恒悠里などが注目選手として挙げられていました。実際のレースでは、招待選手だけでなく、平山大雅や不破聖衣来なども話題の中心となりました。
主要選手の所属・成績・関係性この関係を整理すると、2026年大会はコニカミノルタの平山による男子ハーフ連勝、三井住友海上の樺沢による女子ハーフ優勝、SUBARUの石田による新天地での初優勝、積水化学の山本による10km連覇という、異なるストーリーが重なった大会だったことが分かります。
2026年の出場選手を調べるときの注意点大会前のエントリー情報と大会後の確定リザルトは、役割が異なります。
- エントリー情報: 出場予定者や招待選手を確認するための資料。
- 大会結果: 実際に出走した選手の順位・記録を確認する資料。
- 速報情報: レース直後のタイムや順位を把握するための情報。
- 所属チームの競技結果: チーム所属選手の成績や自己ベストなどを確認する資料。
特に、出場選手の変更や欠場がある場合、エントリー一覧と最終結果が一致しないことがあります。選手の出場実績を調べる場合は、最終リザルトを基準にするのが確実です。
【開催日程・会場・コース・テレビ放送】山口大会の基本情報
山口県山口市維新公園4丁目1-1
第54回大会のスタート・フィニッシュ地点。維新百年記念公園陸上競技場としても知られる施設です。
日本陸上競技連盟の大会情報によると、2026年大会は山口県山口市の維新みらいふスタジアムをスタート・フィニッシュ地点として開催されました。
大会概要| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 大会名 | 第54回全日本実業団ハーフマラソン大会 |
| 開催日 | 2026年2月8日(日) |
| 開催地 | 山口県山口市 |
| 会場 | 維新みらいふスタジアム |
| ハーフの距離 | 21.0975km |
| ハーフコース | 山口循環ハーフマラソンコース |
| 10km種目 | 男子・女子10km |
| 主催関連 | 日本実業団陸上競技連合など |
女子・男子のハーフマラソンは21.0975kmで実施され、10km種目も別に設けられています。エディオン陸上競技部の大会結果でも、山口循環ハーフマラソンコースとスタジアム発着であることが案内されています。
当日の競技スケジュール大会日程情報に掲載されたスタート予定時刻は次のとおりです。
| 種目 | スタート予定 |
|---|---|
| 男子10km | 9時55分 |
| 男子ハーフ | 10時00分 |
| 女子ハーフ | 10時05分 |
| 女子10km | 10時10分 |
大会のハーフマラソンは、維新みらいふスタジアムを発着点とする山口循環ハーフマラソンコースで行われます。
コースの特徴を把握する際は、単純に距離だけを見るのではなく、スタート・フィニッシュ地点、周回や折り返しの構成、気象条件を分けて確認することが大切です。
2026年大会は降雪があり、気温が氷点下を下回る厳しい状況だったとコニカミノルタ陸上競技部が報告しています。TBSの現地報道でも、スタート直後から雪が強まり、トラックにも雪が積もる様子が伝えられました。
こうした状況では、通常のコンディションで出した自己ベストとの単純比較だけで選手の実力を評価するのは適切ではありません。レース展開や順位、終盤の競り合いも併せて見る必要があります。
テレビ放送はTBS系列で実施
14時00分~15時24分
日本陸上競技連盟の大会情報には、2026年2月8日(日)の14時00分から15時24分まで、TBS系列28局で放送予定と記載されていました。
実際にTBS NEWS DIGは同日11時53分にレース速報を配信し、樺沢和佳奈の優勝、不破聖衣来の初ハーフ4位、平山大雅の逆転優勝などを報道しています。
テレビでの大会中継と、ニュースサイトでの速報記事は別の情報です。レース結果を確認したい場合はニュース記事や大会リザルト、映像でレース展開を振り返りたい場合は放送局の番組情報や公式配信案内を確認するのが適しています。
【プロの結論】実業団ハーフ2026から読み取れる長距離界の勢力図
今回の大会を振り返ると、注目すべき要点は大きく3つあります。
第一に、男子ハーフでは平山大雅が大阪ハーフに続く連勝を果たし、1時間00分44秒という自己ベストを記録したことです。上位3人の差が2秒しかなかったことからも、実業団トップ選手の競争が極めて拮抗していることが分かります。
第二に、女子ハーフでは樺沢和佳奈が優勝し、不破聖衣来も初挑戦で4位に入りました。経験豊富な選手と新たな距離に挑む選手が同じレースで競い合ったことは、女子長距離界の今後を考えるうえでも興味深い結果です。
第三に、10kmでは石田洸介が社会人初レースを優勝で飾り、山本有真が連覇を達成しました。ハーフだけでなく短いロード種目でも、各チームの選手層と育成の成果が表れています。
実業団ハーフの結果を見るときの判断基準陸上競技の大会結果を正しく理解するには、順位とタイムだけでは不十分です。次の4点を合わせて確認すると、選手のパフォーマンスをより立体的に把握できます。
1. 順位とタイム: どの選手が勝ったか、どれほどの差があったか。
2. 自己ベストとの比較: 今回の結果が選手自身の成長につながったか。
3. 気象条件: 雨、雪、風、気温などが記録にどう影響したか。
4. レース展開: 前半の位置取りと後半のペースアップに対応できたか。
特にロードレースでは、記録が良い選手が必ずしも優勝するとは限りません。今回の男子ハーフのように、最後の1秒を争う展開では、競技経験や集団内での判断も大きな意味を持ちます。
【実業団ハーフ2026】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:実業団ハーフ2026はいつ開催されましたか?
A1:2026年2月8日(日)に山口県山口市で開催されました。第54回全日本実業団ハーフマラソン大会として、維新みらいふスタジアム発着で実施されています。
Q2:2026年の男子ハーフマラソンで優勝した選手は誰ですか?
A2:コニカミノルタの平山大雅です。記録は1時間00分44秒で、2位のボニフェイス・ムルワに1秒差をつけました。
Q3:2026年の女子ハーフマラソンで優勝した選手は誰ですか?
A3:三井住友海上の樺沢和佳奈です。1時間09分20秒で優勝し、不破聖衣来は初ハーフで1時間09分39秒の4位でした。
Q4:男子10kmと女子10kmの優勝者は誰ですか?
A4:男子10kmはSUBARUの石田洸介が29分21秒で優勝。女子10kmは積水化学の山本有真が優勝し、2連覇を達成しました。
Q5:実業団ハーフ2026はテレビ放送されましたか?
A5:TBS系列28局で2026年2月8日14時00分から15時24分まで放送予定と発表され、当日放送されました。
Q6:大会会場はどこでしたか?
A6:山口県山口市の維新みらいふスタジアムです。維新百年記念公園陸上競技場としても知られ、ハーフマラソンは山口循環ハーフマラソンコースで行われました。
Q7:不破聖衣来の2026年大会の順位と記録は?
A7:女子ハーフマラソンで4位、記録は1時間09分39秒でした。今回が初めてのハーフマラソンでした。
第54回全日本実業団ハーフマラソン大会は、2026年2月8日に山口県山口市で開催されました。
男子ハーフは平山大雅が1時間00分44秒で優勝。女子ハーフは樺沢和佳奈が1時間09分20秒で制し、不破聖衣来も初挑戦で4位に入りました。
男子10kmでは石田洸介が29分21秒で優勝し、女子10kmでは山本有真が連覇を達成。4種目それぞれで注目すべき結果が生まれています。
大会を象徴するのは、雪が降る厳しい条件でも最後まで競り合った選手たちの勝負強さです。平山のハーフ連勝、樺沢の安定した走り、不破の新たな挑戦、石田の実業団デビュー、山本の連覇は、2026年の日本長距離界を振り返るうえで押さえておきたい出来事となりました。
今後の大会結果を比較するときも、順位だけでなく、自己ベスト、気象条件、レース展開、そして所属チームの競技結果を併せて確認することで、選手の本当の成長や競技力が見えてきます。