完結編は、当初2023年に放送予定だったものの、制作上の事情から前編・後編の2部構成に変更された。2023年1月17日に公式サイトが二部構成を発表し、同年9月12日に後編の放送日時が正式決定している。
前編は2023年3月3日(金)24時25分から、後編は2023年11月4日(土)24時からNHK総合で放送された。ここで注意したいのは、テレビ番組表における「24時」は翌日の午前0時を意味すること。実際のカレンダー上では、それぞれ3月4日午前0時25分、11月5日午前0時に相当する。
後編はスペシャル番組として放送された一方、配信では通常のアニメシリーズと同じように楽しめる全7話の各話版が用意された。88話〜90話が前編相当、91話〜94話が後編相当という構成になっている。
放送・配信スケジュール一覧- 2023年3月3日24時25分: 完結編(前編)をNHK総合で1時間スペシャルとして放送。
- 2023年11月4日24時: 完結編(後編)をNHK総合でスペシャル放送。
- 2023年11月5日正午以降: 各話版88〜90話の配信開始。
- 2023年11月19日以降: 各話版91〜94話の配信開始。
各話版では、テレビ放送の前編・後編にはなかったオープニングとエンディング映像も追加された。オープニングはLinked Horizonの「最後の巨人」、エンディングはヒグチアイの「いってらっしゃい」。最終章を1話ずつ区切って見たい人にとって、楽曲も含めて楽しめる構成だ。
なお、配信サービスによって各話版のみ、あるいは前後編のみを取り扱う場合がある。作品名が同じでも収録形式が異なるため、視聴前にエピソード数を確認したい。
【進撃の巨人ファイナルシーズンの視聴順は?全94話を時系列で整理】

完結編から見始めると、エレンがなぜ世界を敵に回したのか、ミカサやアルミンがなぜ彼と戦うことになったのかが理解しにくい。物語の仕掛けや人物の心情を十分に味わうには、第1期から順番に視聴するのが基本だ。
テレビアニメはSeason 1からSeason 3までを経て、The Final Seasonへと続く。シリーズの最終話は第94話に位置づけられている。
おすすめの視聴順- Season 1(第1話〜第25話):壁の中の人類と巨人との戦い、エレンの巨人化、調査兵団の戦いを描く。
- Season 2(第26話〜第37話):巨人の正体に関わる謎が深まり、壁の秘密に迫る。
- Season 3(第38話〜第59話):王政の秘密や地下室の真実、壁の外に広がる世界が明らかになる。
- The Final Season Part 1(第60話〜第75話):マーレ側の視点から物語が再構築され、エレンの変化が描かれる。
- The Final Season Part 2(第76話〜第87話):地鳴らしへと向かう状況が進み、世界の命運を左右する選択が迫られる。
- 完結編・前編(第88話〜第90話):地鳴らしが始まり、エレンを止めるための戦いが動き出す。
- 完結編・後編(第91話〜第94話):最終決戦からエレンの結末、巨人の力をめぐる物語の終着点まで描かれる。
この順番は、本編の通し番号に沿ったものだ。完結編については、スペシャル番組の前編・後編を視聴する方法と、各話版88〜94話を視聴する方法のどちらを選んでも、基本的な物語の流れは同じである。
また、OVAにあたるOAD作品『悔いなき選択』や『LOST GIRLS』は、本編を理解するための必須作品ではない。リヴァイの過去やアニ、ミカサの人物像をさらに知りたい人は、本編視聴後に楽しむとよい。
【最終回のあらすじを解説!エレンと仲間たちの最終決戦】
完結編の中心となるのは、始祖の巨人の力を得たエレンが発動した「地鳴らし」と、それを止めるために集まった仲間たちの戦いだ。
地鳴らしが始まり、世界が崩壊へ向かうエレンはパラディ島を取り囲んでいた壁を崩し、内部に封じられていた無数の超大型巨人を動かす。これが地鳴らしだ。
巨人の大群は島の外へ進み、行く手にある土地や文明を次々と踏み潰していく。エレンの目的は、世界の軍事力や脅威を取り除き、パラディ島の人々が生き残れる状況を作ることに関係していた。
しかし、その手段は世界中の人々を巻き込む大量虐殺だった。島を守るための行動が、島の外に暮らす無数の人々の命を奪うという矛盾を抱えていたのである。
この状況に立ち向かったのが、ミカサ、アルミン、リヴァイ、ジャン、コニー、ライナー、アニ、ピーク、ファルコ、ガビらだった。かつて敵として戦った者同士が、エレンを止めるために手を組む。
アルミン・アルレルトが担った最終決戦での役割アルミンは、単に戦闘能力でエレンに対抗する人物ではない。状況を分析し、仲間たちの力を組み合わせ、戦局を動かす役割を担う。
最終決戦では、超大型巨人の力を持つアルミンの能力も重要になる。巨大な敵との戦闘が続く一方で、仲間たちはそれぞれの能力を生かして地鳴らしを止めようとする。
物語上、アルミンにとって最も重要なのは、幼なじみであるエレンとの関係だ。彼はエレンの行動を肯定するのではなく、その内面にある矛盾や苦悩を理解しようとする。最終的に、戦いの後に何を背負って生きていくのかという問題まで引き受ける人物となる。
ミカサが下した最後の決断物語の決定的な局面で、ミカサはエレンを止めるために最後の決断を下す。
ミカサにとってエレンは、幼少期から命をかけて守ってきた大切な存在だった。だからこそ、世界を破壊し続ける彼を止めることは、敵を倒すという単純な行動では済まない。
ミカサはエレンへの愛情を失ったわけではない。それでも、彼の行動を止めるために自らの手で決着をつける。エレンの最期に向き合うこの場面は、作品全体を通じて描かれてきた2人の関係が行き着いた結末だ。
この決断が、後に明らかになるユミルの物語にもつながっていく。
【進撃の巨人の結末を解説!地鳴らしの真相と巨人の力の終わり】
最終回を理解するうえで重要なのは、エレンを単純な悪役として扱わないことだ。彼は世界を破壊する行動を取った一方、自由を求める気持ち、仲間を守りたい思い、自分自身の欲望を抱えていた。
エレン・イェーガーはなぜ地鳴らしを選んだのかエレンの選択には、複数の動機が重なっている。
第一に、パラディ島の人々を外の世界からの攻撃から守ろうとしたこと。第二に、仲間たちが生き残れる未来を望んだこと。そして第三に、エレン自身が抱えていた自由への執着である。
進撃の巨人の能力は、未来の継承者の記憶と関係する特殊な性質を持つ。エレンは始祖の巨人の力とも結びつき、過去と未来に関わる情報を知る立場になった。
しかし、未来を知ることは、すべてを自由に変えられることを意味しない。自分の行動が引き起こす結果を知りながら、その未来へ進んでいくエレンの姿には、自由を求める人間が運命に縛られるという皮肉がある。
また、アルミンとの対話によって、エレンの行動が仲間を守るためだけでは説明できないことも明らかになる。彼自身の中にあった破壊への衝動や、自由を求める欲望も、地鳴らしの背景に存在していた。
つまり、地鳴らしは島を守るための政治的・軍事的判断であると同時に、エレンという人物の内面が引き起こした悲劇でもある。
ユミル・フリッツと巨人の呪いはどうなった?物語の根底にあったのは、始祖ユミルとフリッツ王の関係だ。
始祖ユミルは、巨人の力を得た後もフリッツ王への執着から解放されず、長い時間にわたってその力を支え続けていた。巨人の歴史は、単なる特殊能力の継承ではなく、愛情、支配、服従、恐怖が絡み合った歴史でもあった。
ミカサがエレンを愛しながらも、自らの意思で彼を止めたことは、ユミルにとって大きな意味を持つ。
愛している相手に従い続けることだけが愛ではない。相手を大切に思いながらも、自分の意思で別の選択をすることができる。ミカサの行動を通じて、ユミルは長く囚われていた執着から解放される。
その結果、巨人の力は消滅し、巨人化の能力を持っていた人々も元の姿に戻る。エレンの死によって、長く続いた巨人の歴史に終止符が打たれる。
最終回のラストシーンが示したものエレンの死後、物語はそこで完全に時間を止めるわけではない。ミカサがエレンを弔い、残された人々がそれぞれの人生を歩み始める様子が描かれる。
さらにエンディングでは、長い年月を経たパラディ島の姿と、成長した木の存在が映し出される。その木は、かつてユミルが巨人の力を得るきっかけとなった木を連想させる形で描かれている。
この場面は、巨人の力が消えたからといって、人間同士の争いまで永久になくなるわけではないことを示唆している。平和を築く努力を続けても、世代が変われば新しい対立が生まれる可能性がある。
最後の木の場面は、再び巨人の力が生まれると断定するものではない。人間の歴史には終わりのない循環があるのではないか、という余韻を残す演出として読むことができる。
『進撃の巨人』の結末が単なる勝利や敗北で終わらないのは、この問いを読者や視聴者に残しているからだ。
【アニメと原作漫画の違いは?諫山創が描き直した最終章】
アニメの結末と原作漫画の結末は、基本的な物語の到達点を共有している。エレンの地鳴らし、ミカサの決断、ユミルの解放、巨人の力の消滅という大筋は変わらない。
一方で、完全に同一の映像化ではない。最終章では会話の表現や場面の構成、演出の時間配分などに違いがある。
原作者自身が最終盤のネームを調整2023年11月1日に掲載された公式コメントで、原作者の諫山創はアニメ版のクライマックスについて、次のように説明している。
「また今回僕の希望で少しだけラストのネームを描き直させていただきました。」
これは、アニメ版の最終盤が漫画の内容を機械的に再現したものではなく、原作者も制作過程に関わっていたことを示す発言だ。
監督の林祐一郎も、諫山による新たなスクリプトや出演者の演技、音楽を含めて作品を完成させたとコメントしている。
原作漫画とアニメの比較- 物語の結末: エレンの死と巨人の力の消滅という大筋は共通。
- 会話・脚本: 最終盤の会話や表現がアニメ向けに調整されている。
- 映像演出: 巨人同士の戦闘や地鳴らしの規模を、音響と映像によって立体的に表現。
- 最終章の構成: 漫画は単行本全34巻で完結し、アニメは全94話で原作の最後まで映像化した。
原作を先に読んだ人でも、アニメを改めて見る価値は十分にある。特にエレンとアルミンの対話、ミカサの決断、ユミルの解放は、声優の演技や音楽によって印象が変わる場面だ。
反対に、アニメで初めて結末を知った人は、原作漫画を読むことで物語の構成や台詞の違いを比較できる。両方を楽しむことで、諫山創が描いた物語の意図を別の角度から考えられる。
【MAPPA制作スタッフと主要声優・キャラクターの関係】
The Final Seasonの制作を担当したのはMAPPAだ。Season 1からSeason 3までのWIT STUDIOから制作体制が引き継がれ、最終章では林祐一郎監督を中心とするスタッフが作品を完成させた。
シリーズ構成は瀬古浩司、キャラクターデザインは岸友洋。音楽はKOHTA YAMAMOTOと澤野弘之が担当している。最終章の大規模な戦闘だけでなく、人物の心理描写や過去と未来が交錯する演出も、制作チームの重要な仕事となった。
主要人物・声優・制作スタッフ一覧| 人物・担当 | 名前 | 作品との関係・役割 |
|---|---|---|
| エレン・イェーガー | 梶裕貴 | 物語の主人公。地鳴らしを発動する人物 |
| ミカサ・アッカーマン | 石川由依 | エレンを愛し、最後に彼を止める人物 |
| アルミン・アルレルト | 井上麻里奈 | エレンの幼なじみ。最終決戦の重要人物 |
| リヴァイ | 神谷浩史 | 調査兵団の兵士長。最終決戦にも参加 |
| ジャン・キルシュタイン | 谷山紀章 | 調査兵団の仲間。地鳴らしを止める側に立つ |
| ライナー・ブラウン | 細谷佳正 | 鎧の巨人の継承者。かつての敵としての立場を超えて共闘 |
| 監督 | 林祐一郎 | The Final Seasonの演出・制作を統括 |
| シリーズ構成 | 瀬古浩司 | 物語をアニメシリーズとして構成 |
| キャラクターデザイン | 岸友洋 | 登場人物のデザインを担当 |
| アニメーション制作 | MAPPA | The Final Seasonの映像制作を担当 |
| 音楽 | KOHTA YAMAMOTO・澤野弘之 | 最終章の音楽を担当 |
上記のスタッフ・キャストは、The Final Season公式サイトの掲載情報に基づく。
特に梶裕貴、石川由依、井上麻里奈の3人は、物語の中心となる幼なじみの関係を声で表現してきた。最終回では、長年積み重ねられた人物同士の関係が決定的な局面を迎えるため、声優の演技も見どころになる。
MAPPAの制作面で注目したいのは、巨人の巨大さや地鳴らしの圧倒的な物量を、映像と音響の両面から表現した点だ。特に劇場版では、本編映像のブラッシュアップと5.1chサラウンドによって、テレビ版とは異なる鑑賞体験が用意された。
【2026年最新の配信状況と劇場版THE LAST ATTACK】
2026年11月現在、テレビアニメの完結編を視聴する方法に加えて、劇場版『進撃の巨人 完結編 THE LAST ATTACK』を楽しむ選択肢もある。
テレビアニメ完結編の配信状況2026年10月14日付の配信状況調査では、テレビアニメの完結編は以下の8サービスで見放題配信が確認されている。
- U-NEXT
- Hulu
- Lemino
- Amazon Prime Video
- DMM TV
- Netflix
- ABEMA
- FOD
これは2026年10月の調査時点の情報であり、各サービスの契約条件や配信対象エピソードは変わる可能性がある。特に前編・後編と各話版のどちらが見放題対象なのかは、作品ページで確認したい。
劇場版THE LAST ATTACKはテレビ版と何が違う?『劇場版「進撃の巨人」完結編 THE LAST ATTACK』は、2024年11月8日に公開された長編映画だ。
内容は2023年に放送された完結編の前編・後編を再構築したもので、本編カットのブラッシュアップに加え、5.1chサラウンド音響を採用。上映時間は145分となっている。
つまり、テレビ版とは別の結末を描いた続編映画ではない。テレビアニメの最終章を、劇場で一気に体感できるよう再構成した作品だ。
2026年秋から2027年にかけての劇場展開2026年9月9日、公式サイトは劇場版『進撃の巨人』前編〜紅蓮の弓矢〜と、完結編 THE LAST ATTACKの特別上映を発表した。
前編〜紅蓮の弓矢〜は2026年10月23日からSCREEN X、4DX、ULTRA 4DXで上映。完結編 THE LAST ATTACKについても、2027年に同様の上映形式で公開することが告知されている。
SCREEN Xは正面だけでなく左右の壁面にも映像を投影する3面マルチプロジェクション方式。4DXは座席の動きなどによって作品への没入感を高める上映方式だ。
2026年11月時点で注目したいのは、テレビアニメの完結から時間が経過しても、劇場上映という形でシリーズの映像体験が続いていることだ。2027年のTHE LAST ATTACK上映も、新しい続編というより、完結編を大画面で再体験する機会として位置づけられる。
配信と劇場版のどちらを選ぶか迷った場合、ストーリーを初めて追う人には各話版88〜94話、映像と音響を重視する人にはTHE LAST ATTACKがおすすめだ。
【進撃の巨人ファイナルシーズン完結編に関するよくある質問(FAQ)】
Q1:進撃の巨人完結編の前編と後編は何年に放送されましたか?
A1:前編は2023年3月3日24時25分、後編は2023年11月4日24時にNHK総合で放送されました。実際の暦では、それぞれ翌日の午前0時台に相当します。
Q2:完結編の各話版88話〜94話は全部見る必要がありますか?
A2:前編・後編のスペシャルをすでに視聴している場合、同じ物語を最初から見直す必要はありません。各話版は前編・後編を7話に分けた構成で、オープニングとエンディング映像が追加されています。
Q3:進撃の巨人のアニメ最終回は原作漫画と違いますか?
A3:大筋の結末は共通していますが、台詞や演出、構成には調整があります。諫山創自身もアニメ版の制作にあたり、最終盤のネームを一部描き直したと公式コメントで説明しています。
Q4:エレンは最終的に死亡するのですか?
A4:はい。ミカサがエレンを止めるために最後の決断を下し、エレンは命を落とします。その後、巨人の力も消滅し、長く続いた巨人の歴史に区切りがつきます。
Q5:劇場版THE LAST ATTACKはテレビ版の続編ですか?
A5:続編ではありません。2023年放送の完結編前編・後編を再構成し、映像をブラッシュアップした145分の劇場作品です。
Q6:2026年現在、進撃の巨人のアニメはまだ続いていますか?
A6:テレビアニメ本編は2023年に全94話で完結しています。2026年には過去の劇場版の特別上映が実施され、2027年にはTHE LAST ATTACKの特別上映が予定されています。
『進撃の巨人 The Final Season 完結編』は、2023年3月3日深夜の前編、同年11月4日深夜の後編を経て、全94話でテレビアニメシリーズを完結させた。
完結編を視聴する方法は、前編・後編のスペシャル版と、88話〜94話の各話版の2種類が基本となる。作品を最初から楽しむならSeason 1から順番に視聴し、最終章の細かな演出や楽曲も味わいたいなら各話版がおすすめだ。
最終回で描かれたのは、単なるエレンと仲間たちの戦いではない。自由を求める人間の欲望、愛する人を止める決断、憎しみが次の憎しみを生む歴史、そして未来を選ぶことの難しさだった。
2026年には劇場版の特別上映が行われ、2027年にはTHE LAST ATTACKのSCREEN X・4DX・ULTRA 4DX上映も予定されている。テレビシリーズが完結しても、作品の映像体験は新たな形で続いている。
【プロの結論】『進撃の巨人』の最終章を理解するうえで大切なのは、エレンの行動だけでなく、ミカサの選択、アルミンの対話、ユミルの解放まで一連の関係性として見ることだ。結末を一つの正解に押し込めず、それぞれの人物が何を守ろうとし、何を失ったのかを考えることで、この作品が最後に残した問いがより深く伝わってくる。
物語を初めて見る人も、最終回をもう一度見直す人も、テレビ版・各話版・劇場版それぞれの特徴を理解して選ぶことが、2026年以降も『進撃の巨人』を楽しむためのポイントとなる。