2026年現在、パチンコホールでCR機や5号機を現役の遊技台として打つことはできません。その大きな転換点となったのが、2022年1月31日を節目とする旧規則機の撤去です。長年親しまれた「CR真・北斗無双」や「押忍!番長3」なども、規則改正と業界団体の撤去計画によってホールから姿を消しました。
ただし、すべての機種が同じ日に撤去されたわけではありません。2018年の規則改正で設けられた経過措置、2020年のコロナ禍による期限延長、2021年のパチンコ・パチスロ産業21世紀会による決議変更が重なり、検定切れ・認定切れの時期によって撤去日は異なりました。2022年2月以降にも一部の旧規則機が残っていた背景を含め、2026年の状況まで整理します。
【結論】パチンコの旧規則機は2022年1月31日までに撤去されたのか?

パチンコ撤去2022の答えを先に整理すると、2022年1月31日が旧規則機の撤去における大きな節目でした。
この日は2018年2月1日に施行された改正遊技機規則から4年を迎える日であり、パチンコ・パチスロ産業21世紀会が掲げた新規則機設置比率100%の目標期限でもありました。
対象となったのは、主に次の2種類です。
- CR機:旧規則に基づくパチンコ機
- 5号機:旧規則に基づくパチスロ機
これらを新規則に適合したP機・6号機へ切り替えることが、業界全体の基本方針でした。
ただし、ここで注意したいのが「1月31日ですべての旧規則機が物理的に撤去された」という理解です。これは正確ではありません。
2022年2月15日にグリーンべるとが報じた全日遊連の集計によると、同年2月8日時点の全国ホールにおける新規則機の設置比率は、パチンコ・パチスロ合算で約96.9%でした。
内訳は次の通りです。
- パチンコの新規則機設置比率:約98.3%
- パチスロの新規則機設置比率:約94.6%
- 旧規則機の残存台数:約11万6,000台
旧規則機の内訳は、パチンコが約3万9,000台、パチスロが約7万7,000台です。
この残存には、2018年2月1日の新規則施行後に型式試験への適合や検定・認定を受け、個別の有効期間が残っていた旧規則機が含まれていました。
つまり、2022年1月31日は業界全体の移行目標として非常に重要な日でしたが、個々の遊技機については別途、有効期間や撤去条件を確認する必要があったのです。
【撤去の理由】2018年の規則改正でCR機・5号機が対象になった背景
旧規則機の撤去を理解するには、2018年2月1日に施行された遊技機規則の改正を押さえる必要があります。
今回の規則改正の大きな目的は、パチンコへの依存防止と遊技機の射幸性の抑制でした。
2018年の規則改正で何が変わったのか国家公安委員会は、風俗営業等の規制及び業務の適正化等に関する法律施行規則と、遊技機の認定及び型式の検定等に関する規則を改正しました。
2018年7月5日の参議院内閣委員会でも、政府参考人が依存防止と営業の健全化を目的とした射幸性抑制について説明しています。
具体的には、短時間・長時間の出玉性能に関する基準が見直され、大当たりによる獲得出玉の上限も引き下げられました。
代表的な変更点は次の通りです。
- パチンコの大当たり出玉上限:2,400個から1,500個へ引き下げ
- パチスロの役物による獲得枚数上限:480枚から300枚へ引き下げ
- 遊技時間に応じた出玉率の試験基準を強化
- パチンコへの設定機能の導入
- 出玉情報を確認しやすい遊技機の規格を追加
こうした変更によって、旧規則の基準で製造された遊技機をそのまま設置し続けることはできなくなりました。
CR機からP機、5号機から6号機への移行規則改正に伴い、メーカーは新しい基準に対応した遊技機の開発を進めました。
パチンコではP機、パチスロでは6号機が新規則機の代表的な区分です。
ただし、新規則機への移行は単純な機種名の変更ではありません。出玉性能やゲーム性、開発基準などが変わるため、メーカーにとっては開発体制の見直しが必要であり、ホールにとっては大量の設備入替が必要になる大きな転換でした。
特に、長期間にわたって人気を維持していたCR機や5号機を一度に入れ替えることは、ホール経営にも大きな負担を与えるものでした。
【撤去期限の時系列】コロナ禍で3年から4年に延長された経緯
旧規則機の撤去スケジュールが複雑になった最大の理由は、2020年の新型コロナウイルス感染症の拡大です。
当初の予定では、2018年の規則改正から3年間の経過措置を設け、2021年1月末までに旧規則機を順次撤去する計画でした。
ところが、コロナ禍によってホールの営業環境が悪化し、新規則機への入替作業にも影響が生じました。
2020年5月20日:経過措置を1年間延長2020年5月20日、国家公安委員会は改正規則を施行し、対象となる旧規則機の経過措置を従来の3年から4年に変更しました。
これにより、対象機種の検定・認定の有効期間は最大で2022年1月末まで延長されることになりました。
ただし、すべての旧規則機が一律に1年間延長されたわけではありません。2017年5月21日以降に検定・認定を受けた機種などが対象となり、それ以前に該当する特定遊技機は従来の3年間の経過措置が維持されました。
警察庁が示した改正理由には、新規則機への入替が困難になっていたことに加え、入替作業に伴う感染拡大を防止する目的もありました。
2020年5月20日:21世紀会が旧規則機の撤去方針を決議法令上の経過措置が延長された一方、業界側も旧規則機を計画的に撤去するためのルールを定めました。
中心となったのが、パチンコ・パチスロ産業21世紀会です。
同会は2020年5月20日、検定切れ・認定切れの時期や遊技機の種類に応じて撤去時期を設定しました。
特に、高射幸性パチスロ機については当初の検定・認定切れの日までに撤去する方針を維持しました。一方、羽根モノ、ちょいパチ、甘デジの一部、ノーマルAタイプなどについては、当初の期限から210日以内の順次撤去とするなど、機種ごとに異なる条件を設けました。
2021年5月7日:21世紀会決議を再改定コロナ禍が長期化したことで、2021年5月7日には21世紀会が旧規則機の取扱いに関する決議を再び改定しました。
主な変更点は次の2つです。
- 羽根モノ、ちょいパチ、甘デジの一部、ノーマルAタイプについて、当初の検定・認定切れから210日以内としていた撤去期間を1年以内に変更。
- 2021年以降に検定・認定切れとなる高射幸性回胴式遊技機以外の機種について、当初の有効期限から1年以内の撤去とする。
加えて、新規則機設置比率の新しい目標が設定されました。
- 2021年5月末:65%
- 2021年6月末:70%
- 2021年7月末:75%
- 2021年9月末:80%
- 2021年10月末:85%
- 2021年11月末:90%
- 2021年12月末:95%
- 2022年1月末:100%
この計画では、パチンコとパチスロを合算した新規則機の設置比率を段階的に高めることが求められました。
全日遊連を含む業界6団体は、コロナ第4波による経営環境の悪化を行政当局に説明し、決議の改定について理解を得ています。
【機種別一覧】CR真・北斗無双や押忍!番長3の撤去日はいつだった?
検索されることの多い疑問が、人気機種ごとの具体的な撤去日です。
旧規則機の撤去日は、すべての機種で同じではありません。検定を受けた時期、認定の取得状況、機種の区分、都道府県ごとの検定日などによって異なりました。
東京都の検定通過日を参考にした機種別の設置期限一覧では、代表的な機種について次のような撤去日が示されています。
| 機種名・区分 | 撤去日の目安 | 補足 |
|---|---|---|
| CR真・北斗無双 FWN | 2022年1月31日 | 旧規則パチンコの代表的な機種 |
| CR真・北斗無双 EW | 2022年1月31日 | 同シリーズの別型式 |
| 押忍!番長3 | 2022年1月31日 | 5号機の人気機種 |
| マイジャグラーIV | 2021年12月17日 | ノーマルAタイプ |
| ゴーゴージャグラー2 | 2021年11月12日 | ノーマルAタイプ |
| 高射幸性パチスロ機 | 当初の検定・認定切れ日 | 原則として延長対象外 |
※日付は機種別の設置期限一覧に掲載された東京都の検定通過日などを基準とする目安です。実際の設置可否は型式や認定状況、地域によって異なります。
CR真・北斗無双の撤去日は2022年1月31日が目安「CR真・北斗無双」は、旧規則時代を代表する人気パチンコ機の一つです。
2016年に登場した同機は、長期間にわたって多くのホールで稼働していました。2021年の21世紀会決議改定によって、対象となる型式の設置期限が延長され、2022年1月31日が撤去の目安となりました。
機種別一覧にはFWNやEWといった型式も掲載されており、同じシリーズでも型式を区別して確認する必要があります。
CR真・北斗無双の撤去は、旧規則機時代の終わりを象徴する出来事の一つでした。
押忍!番長3の撤去日も2022年1月31日パチスロの「押忍!番長3」も、2022年1月31日が設置期限の目安となった代表的な機種です。
大都技研の人気シリーズとして長く親しまれた同機は、5号機の撤去問題を象徴する存在でした。
2021年5月の決議改定では、高射幸性パチスロ機を除く対象機種について、当初の検定・認定切れから1年以内に撤去する方針が示されました。押忍!番長3もその対象例として紹介され、最大で2022年1月末まで設置できる機種として扱われました。
ただし、ホールごとの設置比率目標もあったため、最終期限まで必ず設置されていたわけではありません。期限より早く撤去した店舗もありました。
【2022年2月以降の実態】旧規則機が約11万台残っていた理由
2022年1月31日を過ぎても旧規則機が一部のホールに残っていたことは、当時の業界ニュースでも報じられています。
ここで重要なのは、残存していた旧規則機がすべて期限切れの違法設置だったわけではないという点です。
2022年2月8日時点で旧規則機は約11万6,000台全日遊連が2022年2月10日に通知した新規則機設置比率の進捗資料を基に、グリーンべるとは全国の状況を報道しました。
2月8日時点では、新規則機の設置比率は合算96.9%。残っていた旧規則機は約11万6,000台でした。
その理由の一つが、2018年2月1日以降に型式試験に適合したり、検定・認定を受けたりした旧規則機の存在です。
こうした機種には、個別の有効期間が2月以降まで残っているものがありました。そのため、2022年1月末を過ぎた段階でも、地域やホールによっては設置が続いていたのです。
高射幸性遊技機の未撤去も問題になった一方、すべての残存機種が同じ事情で設置されていたわけではありません。
2022年3月16日の全日遊連理事長会見について、グリーンべるとは、1月末以降も旧規則の高射幸性遊技機を設置していた店舗が1店舗報告されていたと伝えています。
当該店舗は組合非加盟だったため、県遊協を通じて警察行政に通知する方針が示されました。
つまり、期限内の有効期間が残る機種と、撤去方針に反して残っていた機種は、明確に区別する必要があります。
2022年3月には撤去確認の取組みにも変化遊技産業健全化推進機構は2022年3月15日、旧規則機の検定・認定期間を確認するための追加的な検査対応について、見直しを公表しました。
その背景には、ホール現場で旧規則機の大部分が撤去され、新規則機への入替が進んだことがありました。
ただし、撤去された遊技機の物理的な処分は別問題です。全日遊連の2022年3月の説明でも、撤去後の遊技機について未処理のものが多数残っているとして、適正処理への協力が求められていました。
この点も、ホールからの撤去と、遊技機そのものの廃棄・回収が同じ意味ではないことを示しています。
【2026年最新】CR機・5号機は現在も設置されている?
2026年11月現在、2018年の規則改正に伴う旧規則機の経過措置はすでに終了しています。
したがって、CR機や5号機を通常営業の遊技台として設置し続けることはできません。
2022年以降に個別の有効期間が残っていた機種についても、その後の有効期間満了によって旧規則機としての営業設置は終了しています。
2026年に旧規則機の現役設置台数を考える際の注意点旧規則機の現役設置と、旧規則機そのものが物理的に存在することは別です。
例えば、次のようなケースは区別する必要があります。
- 撤去後に倉庫で保管されている遊技機
- 中古機として流通・保管されている遊技機
- 店舗や施設で展示目的に使われている遊技機
- 過去の映像や動画で紹介されている遊技機
これらが存在していても、通常営業で遊技できる旧規則機が設置されていることにはなりません。
2026年の旧規則機設置状況を調べる場合は、単に機械が現存しているかではなく、営業用として適法に設置されているかを判断基準にする必要があります。
P機・6号機への移行は過去の出来事では終わらない2022年の撤去は、単に古い機械を取り除いた出来事ではありません。パチンコ・パチスロ産業が新しい遊技機規則に適応するための大規模な転換でした。
当時のP機・6号機は、その移行を担った新規則機です。その後も遊技機の規格や自主規制は段階的に変化し、パチスロでは6.1号機、6.2号機などの基準変更も行われました。
そのため、2026年に旧規則機と新規則機を比較するときは、単純に「CR対P」「5号機対6号機」と分けるだけでなく、登場した時期や適用された規則、機種の世代を確認することが大切です。
【よくある誤解】パチンコ撤去2022について知っておきたい判断基準
旧規則機の撤去については、撤去日や延長措置の理解をめぐって混同しやすいポイントがあります。
誤解1:すべてのCR機が2022年1月31日に撤去された2022年1月31日は業界全体の新規則機設置比率100%の目標日でしたが、個別の検定・認定期間が残っていた機種は、その有効期間に応じて撤去が進められました。
そのため、すべてのCR機が同じ日に撤去されたという説明は正確ではありません。
誤解2:コロナ禍で高射幸性パチスロ機も一律に延長されたこれも誤りです。高射幸性回胴式遊技機については、21世紀会の当初決議から、原則として元の検定・認定切れの日までに撤去する扱いでした。
コロナ禍による経過措置の変更は、すべての旧規則機に同じ条件で適用されたわけではありません。
誤解3:撤去期限が延長されたので、ホールは好きなだけ設置できた期限延長と自由な設置継続は異なります。
21世紀会は、新規則機の設置比率を段階的に引き上げる目標を設定し、全日遊連も決議の遵守を求めました。遊技機の入替時には新旧遊技機の設置比率を確認する仕組みも設けられていました。
したがって、個別の有効期間が残っていたとしても、業界全体の撤去計画や設置比率目標を無視してよいわけではなかったのです。
【2022年のパチンコ撤去】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:CR機はいつまで打てたのでしょうか?
A1:機種によって異なりますが、2022年1月31日が大きな撤去目標日でした。CR真・北斗無双の対象型式などは同日が設置期限の目安です。ただし、検定・認定の有効期間が異なる機種もありました。
Q2:5号機は2022年1月31日に完全撤去されたのですか?
A2:2022年1月末が新規則機への移行目標でした。押忍!番長3などは1月31日が撤去日の目安でしたが、個別の有効期間が残る機種は2月以降も順次撤去されました。高射幸性パチスロ機には別の撤去条件が適用されました。
Q3:コロナ禍による撤去期限の延長はなぜ行われたのですか?
A3:新型コロナウイルスの感染拡大でホールの経営環境が悪化し、新規則機への入替が難しくなったためです。また、入替作業に伴う感染拡大を防ぐ目的もあり、2020年5月20日の規則改正で対象機種の経過措置が3年から4年に延長されました。
Q4:2026年現在、CR機や5号機を設置しているホールはありますか?
A4:旧規則機を通常営業用として設置できる経過措置は終了しています。展示や保管されている機械と、実際に営業で稼働している遊技機は区別してください。
2022年のパチンコ撤去は、2018年の規則改正を出発点として、コロナ禍による経過措置の延長、21世紀会の自主的な撤去計画の改定を経て実現した大規模な世代交代でした。
特に押さえておきたい要点は次の3つです。
- 2018年2月1日の規則改正によって旧規則機の段階的な撤去が始まった。
- 2020年のコロナ禍によって対象機種の経過措置が延長され、2022年1月末が新規則機設置比率100%の業界目標となった。
- 2022年2月以降にも一部の旧規則機が残っていたが、個別の有効期間に応じて撤去が進められた。
【プロの結論】
旧規則機の撤去を理解するうえで最も大切なのは、「2022年1月31日」という日付だけで判断しないことです。
本当に正確な撤去時期を知るには、機種の型式、検定・認定の取得時期、都道府県ごとの日付、21世紀会決議の対象区分を照らし合わせる必要があります。
CR真・北斗無双や押忍!番長3のような人気機種が姿を消した背景には、依存防止を目的とした法令改正だけでなく、コロナ禍による業界の事情と、全国規模での設備入替という現実的な課題がありました。
2026年現在、旧規則機の時代は制度上すでに終わっています。2022年の撤去は、パチンコ・パチスロ業界が旧規則から新規則へ移行した歴史的な節目として理解するのが適切です。
主な根拠資料: 国会会議録、国家公安委員会規則、全日遊連の通知、パチンコ・パチスロ産業21世紀会の決議、遊技産業健全化推進機構の公表資料、業界専門紙の機種別撤去期限一覧。